Column 店舗運営

まとめ

店舗運営とは|集客・人・数字、店を回す仕事の全体像と始める順番

このページの結論

店舗運営とは、お客さまを呼ぶ「集客」、もう一度来ていただく「リピート」、店を回すスタッフをそろえて育てる「人」、毎日の売上や予約を見て打ち手を直す「数字」の4つを、同時に回し続ける仕事です。私たちは自分たちの店舗で、先に人と数字を整え、受けられる体制ができてから集客にお金をかける順番で進めています。

店舗運営とは、店を回す4つの仕事のこと

店舗運営という言葉は幅広く使われますが、店長やオーナーが毎日やっていることを分けてみると、次の4つに収まります。

  • 集客:はじめてのお客さまに店を知ってもらい、来ていただく
  • リピート:来てくださった方に、もう一度来ていただく
  • 人:店を回すスタッフを採用し、育て、辞めずに働き続けてもらう
  • 数字:売上・予約・出勤を毎日見て、打ち手を月の途中で直す

この4つは、どれか一つだけうまくいっても店が安定しません。集客がうまくいっても受けるスタッフが足りなければ、お客さまをお待たせして評判が下がります。人がそろっていても数字を見ていなければ、売上が落ちる月に気づいたときには打てる手が残っていません。4つは順番に片づけるものではなく、同時に回し続けるもの、というのが私たちの実感です。

そして多くの店舗では、この4つを店長ひとりが抱えています。接客をしながらシフトを組み、求人を出して面接をし、閉店後に売上を締める。店長が休んだり辞めたりしたとたんに店が止まりそうになるのは、仕事がひとりに集まっているからです。

代表・中野谷のひとこと

店舗では接客だけではなく、売上管理、シフト調整、スタッフ育成なども必要です。そこで培う力は、店舗マネジメントや採用支援にも活かせると考えています。

手をつける順番は「人」と「数字」が先

集客は、お金を払えばすぐに動き出します。だからこそ、人と数字が整っていない状態で広告を出すと、来てくださったお客さまを受けきれず、広告費が「残念だった最初の来店」に変わってしまいます。

私たちが自分たちの店舗で取っている順番は、次のとおりです。

  1. 店を回せるだけのスタッフをそろえ、入ったばかりの人に何から教えるかを決める
  2. 売上・予約・出勤を毎日見て、全員で共有する形をつくる
  3. 無料で始められる集客(Googleマップの店舗情報、口コミ、SNS)を今の店の情報にそろえる
  4. そのうえで、お金をかける集客(広告・チラシ・予約サイトの有料プラン)を足していく

人:採用・教育・定着は、ひと続きの仕事

店舗運営でいちばん詰まりやすいのが「人」です。私たちは採用を、店舗運営と切り離された別の仕事ではなく、店舗運営の一部だと考えています。求人の出し方、面接、入ってすぐの教え方、辞めたくなる前に気づく仕組みまでが、ひと続きです。

採用そのもののやり方は、採用の記事でくわしく書いています。

数字:売上・予約・人を、毎日見る

数字は月末にまとめて見るもの、と思われがちです。けれど店舗運営で効くのは、毎日の数字です。前の日の売上と月の目標までの距離、この先の予約の入り方、今日だれが出勤しているか。これを朝に確かめておくだけで、月の途中で打ち手を変えられるようになります。

私たちの店舗では、スタッフが朝礼と日報で数字を共有し、その内容が経営側のLINEにそのまま届くようにしています。数字を見る人が店長だけでなくなると、売上が落ちる月や忙しくなる月への備えも早くなります。

売上目標の立て方や人件費の考え方は、店舗経営のまとめで扱っています。

集客:効き始めるまでの時間で組み合わせる

集客の打ち手は、効き始めるまでの時間で分けると迷いにくくなります。広告やチラシは出したその週から動きますが、止めればそこで止まります。Googleマップの店舗情報や口コミ、SNSは育つまでに時間がかかる代わりに、続けるほど効いてきます。ホームページや常連のお客さまは、さらに長い時間をかけて店の土台になっていきます。

もうひとつ大切なのは、業種によって「お客さまが店を選ぶ場所」が違うことです。飲食店なら前を通ったときや思い出したとき、サロンなら予約サイトやInstagram、習い事なら保護者が比べるとき。自分の店のお客さまがどこで店を選んでいるかを先に確かめてから、打ち手を選びます。

業種別・場面別の集客は、こちらにまとめています。

リピートと客単価:来てくださった方に、もう一度

新しいお客さまを呼び続けるより、来てくださった方にもう一度来ていただくほうが、店にとっても無理がありません。次回予約の声かけ、予約の取りやすさ、押し売りにならないおすすめの仕方は、どれもスタッフの毎日の動きで決まります。リピートの仕組みづくりは、そのまま「人」の仕事につながっています。

店舗運営にAIを使う

ブログやSNSの投稿、口コミへの返信、シフトの組み立て、数字の集計など、店舗運営には「型は決まっているのに、毎回少しずつ違う」仕事がたくさんあります。私たちは、こうした仕事の下書きをAIに任せ、最後に人が確かめてから出す形で、自分たちの店舗の手間を減らしてきました。

会社全体の仕組みにAIを組み込む話は、店舗経営のまとめで扱っています。

店舗運営と店舗経営の違い

店舗運営が「今日の店をどう回すか」だとすれば、店舗経営は「どの数字を目標にし、どこにお金と人をかけ、店を増やすときに誰に何を任せるか」を決める仕事です。1店舗のうちはオーナーが両方を担いますが、店が増えるほど、日々の運営は店長に任せ、経営の判断に時間を使う必要が出てきます。

→ 店舗経営とは|運営との違いと、数字・出店・組織・仕組みの考え方

よくある質問

店舗運営とは何ですか?

店長やオーナーが毎日やっている仕事の全体のことです。お客さまを呼ぶ集客、もう一度来ていただくリピート、スタッフの採用・教育・定着、売上や予約などの数字の確認の4つに分けられ、どれか一つだけでは店は安定しません。

店舗運営と店舗経営は何が違いますか?

店舗運営は今日の店をどう回すかを考える仕事で、店舗経営は目標の数字やお金と人のかけ方、店を増やすときの任せ方を決める仕事です。1店舗のうちはオーナーが両方を担い、店が増えるほど分けて考える必要が出てきます。

店舗運営で最初に整えるべきことは何ですか?

私たちは、店を回せるだけの人をそろえることと、売上・予約・出勤を毎日見る形をつくることを先にしています。受ける体制ができてから集客にお金をかけるほうが、せっかくの広告費が無駄になりにくいからです。

店長ひとりに店舗運営の仕事が集中してしまいます。どうすればよいですか?

店長の仕事を集客・リピート・人・数字に分けて書き出し、スタッフに任せられること、仕組みやAIに置き換えられること、外部に頼めることを選び出します。求人の運用や応募者への連絡、一次面接などの採用業務は、外に出しやすい仕事のひとつです。

← コラム一覧へ