ホットペッパービューティーのクーポンの作り方|予約を逃さない掲載のコツと値決め
この記事の結論
ホットペッパービューティーのクーポンは、誰向けか・何を何分でいくらか・どんな条件があるかが、名前を読んだだけで分かるように作るのが基本です。並べるときは売りたいものではなく実際によく予約されているものを上に置き、値段は近くの競合を見て決めたうえで、短い期間で試して予約の入り方で判断します。
ホットペッパービューティーに掲載しているのに、ページは見られているのに予約が入らない。クーポンを増やしたのに、かえって予約が減った気がする。サロンを経営していると、こうした悩みに一度は当たります。
ホットペッパービューティーでお客さまが最後に見比べているのは、クーポンです。サロンの中身がどれだけ良くても、クーポンが選びにくければ、予約の直前で離れていきます。私たちは採用の支援をしながら、自分たちでもリラクゼーションとホワイトニングのサロンを運営し、ホットペッパービューティーの運用を続けています。この記事では、クーポンの作り方・並べ方・値決めを、店舗運営の立場から整理します。
※ホットペッパービューティーの画面や機能は変わることがあります。この記事の画面の説明は2026年10月時点の掲載ページで確認したもので、最新の仕様は運営会社の案内をご確認ください。
クーポンは「メニュー表」ではなく「予約の入口」
まず考え方をそろえます。クーポンは、店のメニューを全部並べる場所ではありません。初めての方が「ここにしよう」と決めるための入口です。
2026年10月時点で、リラクゼーションなどのサロンの掲載ページを見ると、クーポンには「新規」「再来」「全員」といった対象が表示され、一覧は「初来店の方」「2回目以降来店の方」で絞り込めるようになっています。各クーポンには提示条件・利用条件・有効期限が並びます(出典: ホットペッパービューティーの掲載ページ、2026年10月確認)。お客さまはこの一覧を上から眺め、名前と価格で候補を絞り、気になったものだけを開いて条件を確かめます。
つまり、名前と価格だけで「自分向けかどうか」が分からないクーポンは、開いてもらえません。開いた後に思っていなかった条件が出てくるクーポンは、予約の直前で離れられます。作り方のコツは、この2つの離脱をなくすことに尽きます。
作り方の型: 名前を読めば中身が分かるようにする
1枚のクーポンには、次の5つがそろっていると選ばれやすくなります。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 誰向けか | 初めての方向けか、2回目以降の方向けかを1枚に1つ |
| 何をするか | メニュー名は店の中の呼び方ではなく、お客さまが探す言葉で |
| 時間 | 施術の時間を名前に入れる。予約の枠を考える目安になる |
| 条件 | 平日限定・時間帯・回数券など、条件があれば名前の段階で分かるように |
| 期限 | 有効期限を決め、期限が切れたものを残さない |
とくに見落としやすいのが条件です。条件つきのクーポンは、価格だけを見ると魅力的に見えるぶん、開いてから条件に気づいたときのがっかりが大きくなります。条件は小さな字で隠さず、名前の頭に出してしまうほうが、結果として予約につながります。
メニュー名も同じです。店の中で使っている呼び方や、施術の専門用語のままだと、初めての方には何をされるのかが伝わりません。「どこに・何を・どれくらいの時間」が分かる言葉に置き換えてください。
並べ方: 売りたいものより、よく予約されるものを上に
クーポンを並べるとき、つい店として売りたいもの、単価の高いものを上に置きたくなります。けれど、一覧を上から見ていくお客さまにとっては、上にあるものほど目に入ります。上に置くべきなのは、実際によく予約されているクーポンです。
よく予約されるクーポンは、すでにお客さまが「選びやすい」と判断してくれているものです。それを上に置けば、ページに来た人がクーポンを開いてくれる割合が上がります。売りたいメニューは、その下に「よく選ばれているものに少し足すと、こうなります」という位置で並べるほうが自然です。
並べ方を見直すときは、まず直近1〜2か月で予約の多かったクーポンを数え、上から順に並べ直すところから始めてください。
値決めは、近くの競合を見て、短く試す
いちばん迷うのが値段です。高すぎれば選ばれず、安すぎれば利益が残らず、2回目にもつながりにくい。私たちの店舗でも、新規向けの値段を見直すときに、何度も話し合ってきました。
代表・中野谷のひとこと
ホットペッパーだったら、オファーの金額は競合を見て決めたほうがいいかもね。いまやっているオファーがそもそも弱いんじゃないか、と考えてもいい。一回合わせてみたらどうなるかをやってみて、その結果どうだったかで決めればいいと思っています。
ホットペッパービューティーは、同じ画面に近くのサロンが並ぶ場所です。自分の店の都合だけで値段を決めず、同じようなメニューを出している近くの店がいくらにしているかを見てから決めます。そのうえで、期間を区切って試します。ずっと同じクーポンを出し続けると、それが効いているのかどうかが分かりません。
判断の材料になるのは、新規のお客さまがどこから来たかの記録です。私たちの店舗では、日報に新規のお客さまの来店のきっかけを残しています。ホットペッパービューティーから来た新規が少ない月は、「掲載は見られているのに、クーポンで選ばれていないのではないか」と考えて、値段や中身を見直します。経路の記録の取り方はホットペッパービューティーだけに頼らないサロン集客で詳しく書いています。
試すときのルールは3つです。
- 一度に変えるのは1つだけ(値段を変えるなら、名前や中身は変えない)
- 期間を決める(1〜2週間など、短く区切って様子を見る)
- 予約の数だけでなく、そのお客さまが2回目につながったかも見る
安くして新規が増えても、2回目につながらなければ、毎月同じ値引きで集め直すことになります。新規向けのクーポンは「初回で満足していただき、次回の予約をいただく」までがセットです。
空いている時間を、一覧で見えるようにする
クーポンと合わせて見直したいのが、予約の取りやすさの見せ方です。お客さまは「行きたい」と思っても、行ける時間が空いていなければ予約できません。
私たちの店舗では、掲載ページのキャッチコピーの先頭に、次に空いている日時を出すようにしています。一覧で見たときに「この日なら行ける」が先に目に入るからです。空き時間は日々変わるので、出したままにせず、こまめに書き換えることが前提です。
クーポンの表現で気をつけること
クーポンは広告の一種なので、景品表示法の考え方がそのまま当てはまります。とくに次の3つは気をつけてください。
- 「通常価格」との比較: 実際に相当期間その価格で提供していた場合でなければ、比べる価格として使うと不当表示に当たるおそれがあります。別のメニューの価格と比べるのも同じです(出典: 消費者庁「二重価格表示」2026年10月確認)
- 効果の言い切り: 実際より著しく優れていると思わせる表示は優良誤認に当たります(出典: 消費者庁「優良誤認とは」2026年10月確認)。施術の効果を約束するような言い方は避け、何をするかを正確に書きます
- 根拠のない「人気No.1」: いつ・どの範囲での順位なのかを説明できない表現は使いません
表現を盛るより、条件を隠さず、中身を正確に書くほうが、来店後のがっかりも減り、口コミも良くなります。口コミの集め方はMEO対策の基本でも触れています。
予約が増えたら、受けきれる体制かを見る
クーポンを見直して予約が入り始めると、次に問題になるのは、施術できる人の数です。予約は入るのに受けきれず、既存のお客さまの予約まで取りにくくなると、かえって評判を落とします。新しいスタッフが早く辞めてしまう店では、集客を強めても受け皿が追いつきません。入社後の立ち上がりは新人がすぐ辞める店舗の共通点と、3ヶ月のオンボーディング設計にまとめています。
まとめ
- クーポンは予約の入口。誰向けか・何を何分で・どんな条件かを、名前を読めば分かるように作る
- 並べるときは、売りたいものではなく、実際によく予約されているものを上に置く
- 値段は近くの競合を見て決め、1つずつ・短い期間で試し、2回目につながったかまで見て判断する
次の一歩は、自店の掲載ページを、初めて見るお客さまのつもりで上から眺めることです。名前と価格だけで中身と条件が分からないクーポンがあれば、そこから書き直してください。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
売りたいクーポンではなく、実際によく予約されているクーポンを上から順に並べる、という掲載の見直しの話です。
よくある質問
ホットペッパービューティーのクーポン名には何を書けばよいですか?
メニューの中身、施術の時間、条件がある場合はその条件を、名前の段階で分かるように書きます。お客さまは一覧で名前と価格を見比べて選ぶので、開いてから条件に気づくようなクーポンは、予約の直前で離れる原因になります。
クーポンはいくつ作ればよいですか?
数を増やすより、選びやすくすることを優先します。初めての方向け・2回目以降の方向けで役割を分け、それぞれの中で迷わない数に絞るのが目安です。似たクーポンが並ぶと、かえって選ばれにくくなります。
クーポンの値段はどう決めればよいですか?
近くで同じようなメニューを出している店の価格を見て決めます。そのうえで期間を区切って試し、予約の入り方と、そのお客さまが2回目につながったかを見て判断します。安くすればするほど良いとは限りません。
クーポンで「通常価格」と並べて安さを見せてもよいですか?
比べる価格が実際に相当期間その価格で提供していたものであれば問題になりにくいですが、実態のない価格や別のメニューの価格と比べると、景品表示法の不当表示に当たるおそれがあります。比べる価格の根拠を説明できる場合だけにしてください。