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ポスティングの費用と効果の考え方|店舗が自分で配る前に知っておくこと

この記事の結論

ポスティングの費用は、チラシのデザイン・印刷・配布の3つに分けて見積もると、配り方ごとに比べやすくなります。効果は反響の件数だけで決めず、新規のお客さま1人を呼ぶのにいくらかかったかと、その方が何回通ってくださったかで判断し、自分たちで配るならスタッフの時間とクレームへの対応まで費用に入れて考えてください。

近所の家の郵便受けにチラシを入れるポスティングは、昔からある店舗の集客です。ただ、いざ始めようとすると、費用の見当がつかない、業者に頼むべきか自分たちで配るべきか決められない、配ったあと効いたのかどうかも分からない。そんな状態で止まっている店舗は多いはずです。

結論から言うと、ポスティングの費用は「デザイン・印刷・配布」の3つに分けて見積もり、効果は「反響が何件あったか」ではなく「新規のお客さま1人を呼ぶのにいくらかかり、その方が何回通ってくださったか」で判断します。 この記事では、配り方ごとの違いと、店舗が自分たちで配る前に知っておきたいことを、自分たちでも店舗を運営している立場からまとめます。

ポスティングの費用は3つに分けて考える

ポスティングにかかるお金は、大きく次の3つです。

  1. デザイン — チラシの紙面を作る費用。自分たちで作るか、外に頼むか。最初に作るときと、内容を直すときにかかります
  2. 印刷 — 枚数・サイズ・紙の種類で変わります。ネットで注文できる印刷会社も多くあります
  3. 配布 — 業者に頼む、自分たちで配る、郵便を使う、のどれを選ぶかで大きく変わります

1枚あたりの値段は、地域や枚数、配り方、デザインをどこまで頼むかで変わるので、この記事では相場の数字は挙げません。見積もりは複数の会社から取り、3つを足した総額を配る枚数で割った「1枚あたりの総額」で比べてください。デザイン込みの料金か、印刷は別か、といった条件が会社ごとに違うので、総額にそろえないと正しく比べられません。

配り方は3通り。違いは「誰が、どこへ、どう届けるか」

配り方 届け方 向いている場面 確かめておくこと
ポスティング業者に頼む 配布の担当者が地域の郵便受けに入れる。ほかの会社のチラシと一緒に配る方法と、自社のチラシだけを配る方法がある 枚数が多い、店の人手を割けない 配った範囲の報告のもらい方、配布お断りの家への対応のルール
自分たちで配る スタッフが店の周りを配る 店のすぐ近くに、少ない枚数で試したい スタッフの時間、守るルール、クレームの受け方
郵便で届ける 日本郵便のタウンプラスは、指定したエリアへ宛名なしのゆうメールを届ける 町や丁目の単位で、漏れなく届けたい 差出計画書の提出時期、引受期間

タウンプラスは、配達を希望するエリアを町(または町の丁目)の単位で決め、差出予定日の14日前までに差出計画書を郵便局に出して使います。2026年10月時点の公式の案内では、引受期間は1月15日から12月12日までです(出典: 日本郵便「よくあるご質問」「ご利用方法」2026年10月確認)。料金や配達に必要な数は、差し出す郵便局で確かめてください。

「1枚いくら」より「1人呼ぶのにいくら」で比べる

1枚あたりの値段が安い配り方が、いちばん得とは限りません。比べるべきは、新規のお客さま1人を呼ぶのにかかった費用です。

仮に、デザイン・印刷・配布を合わせて1回8万円かかり、そのチラシから新規のお客さまが4人来たとすると、1人あたりの試算は2万円です。そこから先は、その4人が何回通ってくださるかで、高いか安いかが変わります。

私たちの店舗でも、ポスティングはほかの集客と並べて試してきた手段の1つです。

代表・中野谷のひとこと

僕たちがやっているのは、ありきたりですけど、Meta広告と、リスティング広告。一時はYouTubeなど動画系も出してみましたし、あとやっていたのがポスティングです。

いくつもの手段を並べて試すと、どれが効いたのかを比べる物差しが要ります。私たちが使っているのは、来店のきっかけごとに、その方が何回来て、どれくらい利用してくださったかの記録です。数え方の作り方はチラシ集客で反響が出ない理由と改善の手順にまとめました。チラシの割引で来た方ばかりが一度きりで終わっていないか、ここで分かります。割引をうたうときは、基本の料金を示さずに「今なら半額」とだけ書くような表示が景品表示法の有利誤認に当たり得ることも押さえておいてください(出典: 消費者庁「有利誤認とは」2026年10月確認)。

自分たちで配る前に知っておくこと

「自分たちで配れば、配布の費用はかからない」と考えがちです。ただ、実際には別の形で費用がかかります。

スタッフの時間は無料ではない 配っている時間にも給与は発生します。営業中に配りに出れば、その間は店に立つ人が減ります。施術や調理を受け持つスタッフほど、店を抜けにくいはずです。配る時間は「手が空いたら」ではなく、シフトの中に仕事として組み込んでください。

守ることを先に決める - 「チラシお断り」「投函禁止」の表示がある郵便受けには入れない - 集合住宅では、入口の掲示や管理のルールを確かめる。管理人がいれば、入れてよいかを先に聞く - 1つの郵便受けに同じチラシを何枚も入れない - 雨の日はぬれないように入れる - 配った町名と日付を記録する(どこに配ったかが分からないと、効果も比べられません)

配る枚数のノルマを先に決めて急ぐと、表示の見落としが起きやすくなります。枚数より、ルールを守ることを優先し、時間に余裕を持たせてください。

クレームは店に直接来る 店の名前が入ったチラシなので、苦情の電話は店にかかってきます。誰が受けて、どうおわびし、その住所をどう記録して次から配らないようにするか。受け方を決めてから配り始めると、現場があわてずに済みます。

配る時期と、続ける期間を先に決める

ポスティングも、ほかの広告と同じで、お客さまが動かない時期にがんばっても反響は伸びにくいものです。

代表・中野谷のひとこと

動かない時期にがんばっても来ない。もう来ない、という感覚はあるんです。だから、かけるかどうかは、もう少しあとで考えようかなという感覚です。

これは店の広告の予算を決めるときの話ですが、ポスティングでも考え方は変わりません。自分の店の繁忙期と閑散期を過去の予約から確かめ、動き出す少し前に配り始めます。そして、何回配ってから判断するかを先に決めておく。1回の結果だけで「ポスティングは効かない」と決めないためです。時期ごとに広告費をどう配るかは、店舗集客の短期・中期・長期の打ち手で詳しく書いています。

業者・自分たち・郵便、どう選ぶか

私たちのおすすめは、小さく試してから広げる順番です。

  1. まず店のすぐ近くに、少ない枚数を自分たちで配る。紙面と、チラシで来た方の数え方をここで固める
  2. 数え方が固まり、1人を呼ぶ費用の目安が見えたら、範囲を広げる。枚数が増えるなら業者、町や丁目の単位で漏れなく届けたいなら郵便、と目的で選ぶ
  3. 業者に頼むときは、配った範囲の報告のもらい方と、配布お断りの家への対応を確かめてから決める

業者・郵便のどちらを選んでも、チラシで来た方を数えられなければ判断はできません。配り方を選ぶ前に、数え方を決めておいてください。飲食店で、ほかのWebの集客とどう組み合わせるかは飲食店の集客で扱っています。

まとめ

  • ポスティングの費用はデザイン・印刷・配布の3つに分け、1枚あたりの総額にそろえて見積もりを比べる
  • 効果は反響の件数ではなく、新規1人を呼ぶ費用と、その方が何回通ってくださるかで判断する
  • 自分たちで配るなら、スタッフの時間・守るルール・クレームの受け方まで費用に入れる。小さく試して数え方を固めてから、業者や郵便で範囲を広げる

次の一歩は、店のまわりの地図に、いま来てくださっているお客さまの住む町名を書き込んでみることです。配る範囲は、そこから決めるのがいちばん外れません。

よくある質問

ポスティングの費用は何にかかりますか?

チラシのデザイン、印刷、配布の3つです。デザインは最初に作るときと直すときにかかり、印刷は枚数・サイズ・紙で、配布は業者に頼むか、自分たちで配るか、郵便を使うかで変わります。見積もりは3つを足した総額で比べてください。

ポスティングの効果はどう判断すればよいですか?

反響の件数ではなく、新規のお客さま1人を呼ぶのにかかった費用と、その方がその後何回来てくださったかで判断します。そのためには、予約や来店のときに何を見て知ったかを聞き、チラシで来た方を数えられるようにしておくことが前提です。

ポスティングは自分たちで配ったほうが安いですか?

配布の外注費はかかりませんが、配っている間のスタッフの給与と、店に立てない時間が費用になります。チラシお断りの表示や集合住宅のルールを守る手間、クレームが店に直接来ることも含めて比べてください。まず店の近くで少ない枚数を自分たちで配って試し、範囲を広げるときに外注を考える方法もあります。

郵便でチラシを地域に届ける方法はありますか?

日本郵便のタウンプラスは、指定したエリアへ、宛名を書かずにゆうメールを届けるサービスです。エリアは町や丁目の単位で決め、差し出す14日前までに差出計画書を郵便局に出します。2026年10月時点の公式案内では、引受期間は1月15日から12月12日までです。

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