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店舗の数字を毎日見る習慣|店長が朝5分でやる売上・予約・人の確認

この記事の結論

店長が毎朝見る数字は、昨日の売上と月の目標までの残り、今日と今週の予約の埋まり具合、今日の出勤の3つで十分です。朝5分でこの順に確かめて朝礼で全員に共有し、夜は日報で今日の結果と一言を残す。数字を月末にまとめて見るのをやめるだけで、打ち手を月の途中で変えられるようになります。

店長の仕事は、接客、シフト、新人の教育、お客さまからの電話と、毎日やることであふれています。その中で、数字を見るのはつい後回しになり、気づけば月末にまとめて「今月は足りなかった」と知る。そうなると、もう打ち手を変える時間は残っていません。

私たちの店舗では、朝に数字を確かめて朝礼で共有し、夜は日報で一日の結果を残す、という流れを毎日回しています。この記事では、店長が朝5分で見る数字と順番、朝礼と日報の書き方、毎日・毎週・毎月で見る数字の分け方をまとめます。

毎朝見るのは「売上・予約・人」の3つだけ

毎日見る数字を増やしすぎると、続きません。朝に見るのは次の3つで十分です。

見るもの 確かめること 見て決めること
売上 昨日の売上、月の累計、目標までの残りと残りの営業日 1日あたりあといくら必要か
予約 今日と今週の予約の埋まり具合、空いている時間帯 空き枠をどう知らせるか、誰に声をかけるか
人 今日の出勤、足りない時間帯、新人がいるか 休憩の順番、誰が誰に教えるか

月の行動目標(物販の個数や次回予約など)を決めている店は、その途中経過も売上と一緒に見ます。目標を月商と行動目標の2本立てで決める方法は店舗の売上目標の立て方で解説しています。

朝5分の順番

見る順番も決めておくと、迷いません。私たちがおすすめしているのは次の順番です。

  1. 売上を見る。昨日の売上と月の累計から、目標まで残りいくらで、残り何日営業するかを確かめる
  2. 予約を見る。今日と今週で、空いている時間帯はどこかを確かめる
  3. 人を見る。今日の出勤と、手が足りない時間帯、新人のフォローが要るかを確かめる
  4. 朝礼で共有する。いまの売上、今日の出勤、今日のお客さまと、今日やることを全員に伝える

4つめの朝礼は、全員が同じ時間にそろわない店でも、文字で送れば成り立ちます。

代表・中野谷のひとこと

朝礼で、いまの売上がいくらか、今日は誰が出勤しているか、今日のお客さんはこの方とこの方、というのを入れてもらっています。送るとそのままLINEに届くので、僕はLINEを見て「OK」と返事をしている感じです。

経営者や店長が毎日店にいなくても、朝の時点で店の状況が分かります。そして、送った朝礼に必ず返事が来ることで、書く側にも「見てもらえている」と伝わります。

夜は「今日の結果」を、一言つきで残す

朝礼が「今日の予定」なら、日報は「今日の結果」です。日報に残す項目は、次のようなものがおすすめです。

  • 売上と来店数
  • 新規のお客さまの人数と、どこから来たか
  • 次回予約が取れた数
  • 物販など、行動目標の数字
  • 一言(よかったこと・困ったこと)

日報を続けるうえで私たちが一番気をつけたのは、書き方を無理に変えさせないことです。私たちの店舗では、もともとスタッフが連絡用のLINEグループに日報を書いていました。そこで、決まった項目を埋めるだけの雛形を用意し、送ると同じ文面がLINEグループにも届くようにしたうえで、LINEに直接書く人の日報も同じ場所に取り込むようにしました。現場の習慣はそのままに、入口だけを一つにまとめた形です。

もう一つ、数字の入口は一本にしています。同じ売上を別々の場所に入力すると、どちらが正しいのか分からなくなり、二重に数えてしまうこともあるからです。施術の店なら、施術ごとの報告をそのまま売上の数字にしてしまうのがいちばん確実です。

代表・中野谷のひとこと

施術の報告を、毎回スタッフが、誰が担当したか、指名があったかと書いて、最後に上げるんですよ。その報告がそのまま売上の方に反映されてくる。めちゃめちゃ楽になります。

報告と売上が同じ数字でつながっていれば、月末に売上を集計し直す作業がなくなります。なお、日報や施術の報告にはお客さまのお名前が入ることもあるので、見られる人は店のメンバーに絞っています。

数字は「どこから来たか」まで書くと、打ち手になる

日報の項目で、特におすすめしたいのが「新規のお客さまが、どこから来たか」です。予約サイト、地図アプリ、SNS、紹介、通りがかり。これを毎日書いておくだけで、集客の打ち手を考える材料が手元に貯まります。

私たちの店舗でも、日報の新規の欄を見返して、予約サイトから来た新規のお客さまが、思っていたより少ないと気づいたことがあります。そこで、周りの店の打ち出し方と比べて、自分たちの条件が見劣りしているのではないかという仮説を立て、期間を区切って条件を見直し、反応を見ました。日報がなければ、「なんとなく新規が少ない」で終わっていたはずです。

数字は、合計で見るより、分けて見たときに打ち手が見えます。採用の数字を分けて読む考え方は採用データの見える化の始め方でも書いていますが、店の売上や集客の数字も同じです。

日報の一言に、店の空気が出る

日報の一言の欄は、数字以上に店の様子を教えてくれます。私たちの店舗では、ある時期まで「今日も疲れた」という一言が多かったのが、少しずつ「悔しかった」「楽しかった」という言葉が出てくるようになりました。悔しいと書けるのは、目標を自分のこととして追いかけ始めた表れだと受け止めています。数字と一緒に一言の変化を追っていると、店が変わり始めたことに気づけます。

ただ、日報だけでスタッフの様子が分かるわけではありません。短い報告には、落ち込んでいることや困っていることは、なかなか書かれないからです。代表の中野谷も、日報とは別に、社員とは毎週顔を合わせて話す時間を取っています。日報は、数字と小さな変化に気づくための道具です。気づいたことは、顔を見て話す時間で確かめます。日報への返事や翌日の指示を送るときも、休みの日や夜遅くを避けるなど、受け取る側の時間を考えて送ってください。

毎日・毎週・毎月で、見る数字を分ける

すべての数字を毎日見る必要はありません。見る頻度を分けておくと、朝の5分に収まります。

頻度 見る数字 どこで話すか
毎日 売上・予約・出勤 朝礼と日報
毎週 新規の人数とどこから来たか、次回予約、口コミ、行動目標の途中経過 店長と経営者の週1回の打ち合わせ
毎月 目標と結果、人件費の割合、採用の数字(応募・面接・採用) 月1回の全員ミーティング

人件費の割合の出し方は店舗の人件費の考え方で解説しています。採用の数字を店長が言える状態にしておく大切さは採用がうまい店長がやっていることでも触れています。

続けるコツは、見る場所を一つにして、集める手間を減らすこと

毎日の習慣が続かない理由の多くは、数字が散らばっていることです。売上はレジ、予約は予約サイト、出勤はシフト表、日報はLINE。毎朝それぞれを開いて回るだけで、5分は終わってしまいます。

私たちの店舗では、スタッフが朝礼と日報を入れる画面に、今月の目標と途中経過が並ぶようにしています。見る場所が一つになると、店長だけでなく、スタッフ全員が同じ数字を見て一日を始められます。

数字を集める作業そのものも、少しずつ仕組みに任せてきました。私たちは、いくつもの求人サイトの数字を毎日集めて表にまとめる作業を、AIに任せています。ただ、最初から任せたわけではありません。同じ形の表を手で作り続け、毎朝見る項目が固まってから、集める作業だけを渡しました。何を毎日見るかが決まっていないうちに仕組みを作ると、作り直しが続きます。まずは手書きでもいいので、朝の3つを見る習慣から始めてください。

まとめ

  • 店長が毎朝見るのは、売上(目標までの残り)・予約(空き時間帯)・人(出勤と足りない時間帯)の3つで十分
  • 朝5分で見て朝礼で共有し、夜は日報で結果と一言を残す。書き方は変えさせず、日報の入口と数字を入れる場所を一つにする
  • 日報には新規のお客さまがどこから来たかまで書く。分けて見ると打ち手が見える
  • 毎日・毎週・毎月で見る数字を分ける。日報の一言の変化に気づいたら、顔を見て話す時間で確かめる

次の一歩として、明日の朝、昨日の売上と月の累計から「目標まで1日あといくら必要か」を計算して、朝礼で伝えてみてください。それだけで、スタッフとの会話が数字から始まるようになります。

よくある質問

店長が毎日確認すべき数字は何ですか?

昨日の売上と月の累計(目標までの残りと残りの営業日)、今日と今週の予約の埋まり具合、今日の出勤の3つです。月の行動目標を決めているなら、その途中経過もあわせて見ます。

店舗の日報には何を書けばよいですか?

売上、来店数、新規のお客さまの人数とどこから来たか、次回予約、物販など行動目標の数字、そして「よかったこと・困ったこと」の一言です。決まった項目を埋めるだけの形にしておくと、誰が書いても同じ形で残ります。

日報が続かないときは、どうすればよいですか?

書き方を変えさせるより、いま使っている連絡の手段を活かして入口を一つにまとめ、項目を減らすことです。書いた日報に店長や経営者が必ず返事をするだけでも、書く意味が伝わって続きやすくなります。

数字は毎日見るべきですか、週や月にまとめて見ればよいですか?

売上・予約・出勤は毎日、新規の人数や次回予約、口コミなどは毎週、目標の達成と人件費の割合は毎月、と分けると負担なく続けられます。月末にまとめて見るだけだと、気づいたときには打ち手を変える時間が残っていません。

日報の数字だけで、スタッフの様子は分かりますか?

分かりません。短い報告では、落ち込んでいることや困っていることはなかなか書かれないからです。日報の一言の変化に気をつけつつ、定期的に顔を見て話す時間を別に取ります。

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