採用代行のおすすめの選び方と比較|店舗・飲食店向けにタイプ別で比べる
この記事の結論
採用代行のおすすめは一社に決まらず、店舗がいまどこで詰まっているかで変わります。店舗・飲食店なら、まず応募が来ないのか応募後に会えないのかを分け、その段を引き受けるタイプを選び、最後に店舗のアルバイト採用の経験と、広告費を含めた総額・報酬の決まり方で比べる、という順で選ぶと外しにくくなります。
「採用代行 おすすめ」と調べると、会社名が並んだランキングや比較表がたくさん出てきます。ところが店舗の経営者の方からは、「どの会社も良さそうに見えて、うちの店に合うのがどれなのか分からない」という声をよく聞きます。
それもそのはずで、同じ「採用代行」という名前でも、料金の取り方と、どこまで手を動かすかは、会社のタイプによってまったく違います。店舗の状況に合っていないタイプを選ぶと、評判のよい会社でも結果は出にくくなります。この記事では、会社名ではなくタイプで採用代行を比べ、店舗・飲食店がどの順番で選べばよいかを整理します。なお、私たちも店舗向けの採用代行をしている会社なので、他社に順位をつけることはしません。代わりに、どの会社と話すときにも使える比べ方をお伝えします。
結論: 採用代行のおすすめは、店舗の詰まり方で変わる
どの店舗にも当てはまる「いちばんおすすめの採用代行」はありません。ただ、選ぶ順番ははっきりしています。店舗・飲食店のアルバイト採用なら、次の順で絞り込んでください。
- 詰まっている段を決める — 応募が来ないのか、応募はあるのに連絡がつかない・面接に来ないのか、採用しても続かないのか
- その段を引き受けるタイプを選ぶ — 下の比較表で、任せたい範囲と料金の取り方が合うタイプを探す
- 店舗のアルバイト採用を日常的に扱っているかを確かめる — 大企業の正社員採用が中心の会社とは、得意な仕事が違う
- 求人広告費を足した総額と、報酬の決まり方で比べる — 代行費の金額だけでは、高いか安いかは判断できない
- 任せる範囲とレポートの中身を、文書でもらってから契約する
1つ目を飛ばすと、応募後の取りこぼしが原因なのに求人広告を強める会社を選んでしまう、といったずれが起きます。どの段で詰まっているかの見分け方は、店舗のアルバイト採用がうまくいかない理由とコツで詳しく書いています。
採用代行のタイプ別比較表
採用代行と呼ばれるサービスは、仕組みで分けるとおおむね次の6つのタイプになります。1つの会社がいくつかのタイプを兼ねていることもあるので、会社を見るときは「この会社は、どのタイプとして提案してきているか」を確かめてください。
| タイプ | 料金の取り方 | 任せられる範囲 | 向いている店舗 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 求人広告代理店・運用代行 | 媒体の広告費(掲載料・クリック課金)に、代理店の報酬が含まれるか上乗せされる | 媒体選び、掲載の手配、原稿、掲載中の運用 | 使う媒体と人数・期限が決まっている。新店オープンで短期間に集めたい | 報酬が広告費に連動しやすく、広告費を減らす提案が出にくい |
| 成果報酬型 | 採用が決まったら1人ごとに払う | 応募集めから面接の設定まで(会社による) | 採用が年に数名で単発。最初の費用を抑えたい | 人数が増えるほど費用が積み上がる。求職者を紹介する形なら職業紹介の許可が要る |
| 大手企業向けRPO | 業務範囲と採用規模に応じた月額や、プロジェクト単位 | 採用計画、母集団づくり、選考の運営、内定者のフォローまで広く | 人事部があり、新卒・中途の正社員を大きな規模で採る企業 | 店舗の欠員補充には仕組みが重い。店舗の現場の知見があるかは別 |
| 店舗・アルバイト特化の応募支援 | 月額固定が中心(求人広告費は別) | 求人の設計、原稿、媒体運用、数字を見た改善 | 欠員補充が一年中続く飲食・美容・小売などの店舗。店長が採用を兼務している | 応募後の連絡や面接まで含むかは会社による |
| 面接代行・AI面接 | 月額や面接の件数ごと(会社による) | 応募後の連絡、日程調整、一次面接(人の面接官またはAI) | 応募は来ているのに、連絡がつかない・面接に来ない店舗 | 応募が来ていなければ効かない。採否の判断は店に残る |
| 作業ごとのスポット代行 | 作業1件ごとの単価×件数 | 原稿の作成、スカウトの送信、日程調整など、決めた作業だけ | 社内に段取りを決められる人がいて、手だけ足りない店舗。繁忙期だけ使いたい | 設計と改善は社内に残る。指示を出す人が要る |
金額そのものは、同じタイプの中でも会社と業務範囲によって大きく変わるため、この表では料金の取り方だけを並べています。費用の比べ方は採用代行(RPO)の費用相場はどう決まる?料金体系の型と見積もりで見る内訳で整理しています。
代表・中野谷のひとこと
企業さんによって、全然違うんです。RPOとかリクルートプロセスアウトソーシングとかよく言われるんですけど、大枠でいうと、採用の設計を考えて、時期感とか予算感とかの枠を立てて、そこから応募を集めて、面接の設定をして、実際に面接して、最後は内定まで。そこまでをコンサルティングする会社もあるんです。
(YouTube「【完全版】採用コンサルタントの全貌!業務内容から独立秘話まで徹底解説」より)
名前が同じでも、どこからどこまでを引き受けるかは会社ごとに違う、ということです。だから比べるときは、名前ではなく中身のタイプで見ます。
タイプごとの特徴と、選ぶときに確かめること
求人広告代理店・運用代行タイプ
求人媒体の広告を販売し、掲載の手配や原稿、掲載中の運用までを担うタイプです。Indeedのようなクリック課金の媒体では、広告の運用だけを請け負う運用代行の形もあります。媒体の商品や審査の決まりに詳しく、掲載開始までが早いのが強みです。私自身、独立する前は求人広告を売る側に約10年いたので、このスピードと媒体の知識の価値はよく分かっています。
一方で、報酬が広告費に連動する形が一般的なため、提案は掲載を強める方向に寄りやすくなります。仕組みの違いは求人広告代理店と採用代行の違い、Indeedに絞った選び方はIndeed運用代行・代理店の選び方と費用にまとめました。
成果報酬型
採用が決まったときに、1人ごとに費用を払うタイプです。採用できなければ費用がかからないので、最初のリスクを抑えられます。ただ、店舗のように一年中欠員補充が続くと、1人ごとの費用が積み上がり、月額型より高くつくことがあります。
もう一つ確かめたいのは、その会社が実際に何をしているかです。求人と求職の申し込みを受けて雇用関係の成立をあっせんすることは職業紹介にあたり、手数料を受けて行う有料職業紹介には厚生労働大臣の許可が要ります(出典: 石川労働局「職業紹介事業とは」2026年10月確認)。自社の求人への応募を集めるのか、登録している求職者を紹介するのかで、契約の性質が変わります。人材紹介との違いは採用代行と人材紹介の違い(費用と向き不向き)で比べています。
大手企業向けRPO
「RPO」と聞いて多くの方が思い浮かべるのがこのタイプで、新卒・中途の正社員採用を、採用計画から選考の運営、内定者のフォローまで大きく引き受けます。人事部と一緒に年単位の採用を回す前提の設計なので、数名の欠員を毎月埋めていく店舗の採用には、仕組みが重すぎることがあります。店舗の現場を知っているかどうかも、会社によって差が出るところです。
店舗・アルバイト特化の応募支援タイプ
飲食・美容・小売などの店舗のアルバイト・パート採用に絞り、求人の設計、原稿、媒体運用、数字を見た改善を月額で回すタイプです。店舗の採用は、応募の入口が求人検索サイトに集中しています。当社の支援先72社に届いた応募22,442件では、77.6%がIndeedからでした(出典: 当社「店舗採用データ 2026」2026年1〜8月。店舗ビジネスを中心とした当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。このタイプでは、職種名の付け方や求人の分け方といった掲載設計の腕が、そのまま結果に出ます。
確かめたいのは、応募が来たあとの工程がどこまで含まれるかです。応募者への連絡や面接の日程調整まで引き受ける会社もあれば、応募が来るところまでで線を引く会社もあります。どちらが良いではなく、店に何が残るかを契約前に知っておくことが大切です。
面接代行・AI面接タイプ
応募が来たあとの連絡・日程調整・一次面接を引き受けるタイプです。人の面接官が代わりに面接する形と、AIが一次面接を行う形があります。店長が営業中で応募に気づけない店では、ここを任せるだけで会える人数が変わります。応募者の側の動ける時間も店の営業時間とずれていて、当社のAI面接の記録では50.9%が平日9〜18時以外に面接を受けていました(出典: 当社「店舗採用データ 2026」AI面接を導入した6社・1,117人、2026年5月19日〜9月26日)。
ただし、そもそも応募が来ていない店では効果が出ません。比べ方は面接代行サービスの比較と選び方と店舗・アルバイトの面接代行のおすすめ、AI面接の仕組みはAI面接とはで解説しています。
作業ごとのスポット代行
原稿を1本書く、スカウトを送る、日程を調整する、といった作業の単位で頼むタイプです。必要なときに必要な分だけ使えますが、何を直すか、どこに出すかを決めるのは自社です。社内に採用の段取りを決められる人がいて、手だけが足りない店に向いています。
なお、手を動かすのではなく「何をすべきか」の設計だけを頼みたい場合は、採用コンサルティングという選択肢があります。違いは採用コンサルティングと採用代行の違いで書いています。
採用代行を比較するときに見る6つのポイント
同じタイプの中で会社を比べるときは、次の6つを横に並べます。
- 料金の取り方 — 月額・成果報酬・作業ごとのどれか。採用人数の見込みを伝えて、1年でいくらになるかを出してもらう
- 任せられる範囲 — 基本料金でどこまでやるか。応募後の連絡と日程調整が入るかどうかで、店長に残る仕事が変わる
- 得意な採用 — 店舗のアルバイト・パートを日常的に扱っているか。飲食・美容など、自分の業種の経験があるかも聞く
- 総額 — 代行費に求人広告費を足すと、月にいくらになるか
- 報酬の決まり方 — 広告費が増えると、代行会社の報酬も一緒に増える仕組みか
- レポート — 表示回数・クリック率・応募率など、どの段で落ちているかが分かる数字が載るか。サンプルを見せてもらう
5つ目と6つ目は、店舗の採用でとくに差が出ます。当社の支援先34社では、Indeedで有料配信した589求人の49.3%が、30日間で応募0件でした(出典: 当社「店舗採用データ 2026」2026年7月31日〜8月29日頃の30日間。当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。お金をかけても応募まで届かない求人が多いので、「予算を上げましょう」の前に求人の中身を直す提案が出てくるかどうかで、会社の実力が見えます。商談で確認する項目の全体は採用代行の契約前チェックリスト15項目にまとめています。
飲食店・店舗におすすめのタイプは、状況で変わる
店舗の状況ごとに、合いやすいタイプを並べると次のとおりです。
| 店舗の状況 | 合いやすいタイプ |
|---|---|
| 毎月どこかの店で欠員が出て、店長が求人と面接を兼務している | 店舗・アルバイト特化の応募支援 |
| 応募は来ているのに、連絡がつかない・面接に来ない | 面接代行・AI面接 |
| 新店オープンで、期限までに人数をそろえたい | 求人広告代理店・運用代行(応募後の段取りは店か面接代行で) |
| 店長候補や有資格者を、年に1〜2名だけ採りたい | 成果報酬型、または人材紹介 |
| 社内に原稿を直せる人がいて、手だけが足りない | 作業ごとのスポット代行 |
| 本部に人事部があり、正社員を大きな規模で採る | 大手企業向けRPO |
飲食店は、ホールとキッチン、ランチ帯と夜の帯で探している人が違うので、求人を分けて出し、毎月直していく仕事がずっと続きます。店長はピーク帯に手を離せず、応募後の連絡も遅れがちです。そのため飲食店では、店舗特化の応募支援で応募の入口を整え、応募後の取りこぼしが目立つなら面接代行やAI面接で補う、という組み合わせがよく合います。
タイプは1つに絞る必要はありません。ただし組み合わせるときは、応募の通知を誰が受け取り、誰が最初に連絡するかを決めておいてください。会社と会社の境目で、応募がこぼれやすいからです。飲食店に絞って任せられることと店に残ることを整理した記事は飲食店・店舗の採用代行、求人の分け方は飲食店の採用のコツ|ホールとキッチンのアルバイトは求人を分けて募集するにあります。
クルスタはどのタイプか
最後に、私たちのサービスがどこに入るかも、正直にお伝えしておきます。当社のクルスタは、上の表でいう「店舗・アルバイト特化の応募支援」のタイプです。採用の設計、求人原稿、Indeedなどの媒体運用、数字を見た改善までを月額で引き受けています。
私たちが引き受けるのは、応募が来るところまでです。応募者への連絡、面接の日程調整、面接、採るかどうかの判断は店舗に残ります。応募後も任せたい場合は別の形でお引き受けしていて、一次面接は当社のAI面接代行「mendAI」に任せることもできます。
料金は、複数店舗の基本プランが月額80,000円、1店舗のみなら月額50,000円で、別途初期導入費が50,000円〜かかります。最低契約期間はありません。お客さまが求人媒体に払う広告費には私たちの手数料を乗せていないので、効いていない広告費には「止めましょう」とそのまま言えます。
一方で、得意でない採用もあります。
代表・中野谷のひとこと
僕も、やっぱり店舗の採用に特化している部分があるので、例えばIT系です、と言われても、自分のいちばん得意な領域じゃないので、お断りしちゃうと思うんです。店舗をやっていて、採用業務を自分自身でやっている。ただ、ここから拡大しようかなと思っていて、そこを手放したいと思っている方が、いちばん合うかなと思っています。
(YouTube「【独自ノウハウ】採用のプロが徹底サポート!店舗の即戦力の採用を実現するクルスタ!」より)
合わないと思ったときは、契約の前にそうお伝えします。どのタイプの会社を選ぶにしても、得意なことと得意でないことを最初に言葉にしてくれる相手かどうかは、確かめておいてください。
まとめ
- 採用代行のおすすめは一社に決まらない。店舗がどの段で詰まっているかで、合うタイプが変わる
- タイプは大きく6つ。料金の取り方と任せられる範囲でタイプを選び、同じタイプの中では得意な採用・総額・報酬の決まり方・レポートで会社を比べる
- 飲食店・店舗のアルバイト採用なら、店舗特化の応募支援を軸に、応募後に取りこぼしているなら面接代行やAI面接を組み合わせる
次の一歩は、先月の応募数、連絡がついた数、面接に来た数の3つを並べてみることです。どこで数字が大きく減っているかが分かれば、話を聞くべきタイプはおのずと絞れます。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
店舗の採用に絞った採用代行が何を引き受け、どんな会社に合い、どんな相談はお断りするのかを代表が話しています。
同じ「採用代行(RPO)」でも会社によって引き受ける範囲が違うことと、大手企業向けのRPOと店舗の採用支援の違いを代表が話しています。
よくある質問
採用代行のおすすめはどこですか?
どの店舗にも合う一社はありません。おすすめは、いま詰まっている段と任せたい範囲で変わります。店舗・飲食店のアルバイト採用なら、店舗の採用を日常的に扱っていて、応募が来ないなら求人づくりと媒体運用、応募後に会えないなら連絡や面接まで引き受けられる会社を選びます。
採用代行を比較するときは、何を見ればよいですか?
料金の取り方(月額・成果報酬・作業ごと)、任せられる範囲、得意な採用(店舗のアルバイトか、企業の正社員か)、求人広告費を足した総額、報酬が広告費に連動するかどうか、レポートに載る数字の6つです。名前や紹介文が似ていても、ここは会社ごとに大きく違います。
飲食店に向いている採用代行はどのタイプですか?
欠員補充が一年中続く飲食店には、店舗・アルバイトの採用に絞り、ホールとキッチンや時間帯で求人を出し分けて毎月直していくタイプが合います。応募は来ているのに連絡や面接で取りこぼしているなら、面接代行やAI面接を組み合わせる方法もあります。
月額型と成果報酬型は、どちらがおすすめですか?
年間を通じて何人も採るなら月額型、採用が年に数名で単発なら成果報酬型が合いやすくなります。成果報酬型は採用人数が増えるほど費用が積み上がる点と、求職者を紹介する形なら職業紹介の許可が必要な点を確認してください。
1店舗だけでも採用代行は使えますか?
使えます。目安は店舗数ではなく、採用がどれくらいの頻度で発生し、店長や社長の時間がどれだけ採用に取られているかです。1店舗でも欠員補充が続いているなら、外に任せる意味があります。