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店舗採用・応募支援

採用代行の成功報酬型とは|採用フィーの仕組みと、店舗が契約前に確かめること

この記事の結論

採用代行の成功報酬型とは、採用が決まったときに1人ごとの費用(採用フィー)を払う料金の形です。中身は人材紹介、採用課金型の求人媒体、成果報酬型の採用代行の3つに分かれ、法律上の扱いも費用の積み上がり方も違うので、店舗は「何をもって成果とするか」「早く辞めたときの返金」「1年でいくらになるか」を契約前に確かめてください。

「採用できなければ0円です」。採用代行や人材紹介の提案でこの言葉を聞くと、リスクがないように感じます。ただ、1人ごとの費用がどう積み上がるのか、何をもって「成功」とするのかを確かめないまま契約すると、1年たって振り返ったときに、思っていたより払っていたということになりかねません。

成功報酬型は、仕組みを分かって使えば心強い料金の形です。この記事では、成功報酬型の中身を3つに分け、採用フィーの決まり方、成果の定義と返金、店舗のアルバイト採用との相性、契約前に確かめることを順に整理します。

結論: 成功報酬型は「1人ごとに払う」。中身は3つに分かれる

成功報酬型とは、採用が決まったときに1人ごとの費用を払う料金の形です。この1人あたりの費用を、採用フィーや成功報酬と呼びます。

ひとくちに成功報酬型といっても、店舗が出会うのはおおむね次の3つです。

形 何に払うか 候補者はどこから来るか 法律上の扱い
人材紹介 紹介された人の採用が決まったこと 紹介会社に登録している求職者 職業紹介。有料で行うには厚生労働大臣の許可が要る
採用課金型の求人媒体 媒体経由の応募者を採用したこと 求人媒体を見て応募した人 求人広告の料金プランの一つ
成果報酬型の採用代行 代行会社が集めた応募から採用が決まったこと 自社の求人への応募 企業の採用業務を受託する形

どれも「採用が決まったら払う」点は同じですが、誰が候補者を集めているのか、何をもって成果とするのかが違います。比べるときに混ぜてしまうと、金額だけを見て判断を誤ります。料金体系の全体像は採用代行(RPO)の費用相場はどう決まる?で整理しているので、ここからは成功報酬型に絞って見ていきます。

採用フィーとは: 1人あたりの金額の決まり方

採用フィーの決まり方は、形によって違います。

  • 人材紹介 — 採用した人の想定年収に、一定の率をかけて決める形が多くあります。年収が高い人ほどフィーも高くなります
  • 採用課金型の求人媒体 — 職種や雇用形態ごとに「1人採用したらいくら」と金額が決まっている形が一般的です
  • 成果報酬型の採用代行 — 1人いくらの定額にしている会社もあれば、職種や雇用形態で金額を分けている会社もあります

人材紹介の手数料には、法律の決まりもあります。有料職業紹介の手数料は、法令で上限が決められた額の範囲で受け取る「上限制手数料」か、厚生労働大臣に届け出た額を受け取る「届出制手数料」のどちらかで決まります(出典: 石川労働局「職業紹介事業とは」2026年10月確認)。紹介会社と話すときは、どちらの方式で、どう計算するのかを手数料表で見せてもらってください。

なお、Indeedのようなクリック課金型の求人検索サイトは、採用が決まっても費用は発生しない仕組みです(出典: Indeed「料金・有料オプションでの掲載について」2026年10月確認)。同じ求人媒体でも、課金のタイミングが「クリック」なのか「掲載」なのか「採用」なのかで、費用の性格はまったく変わります。

「成果」はいつ? 契約書で必ず確かめる2つのこと

成功報酬型で、いちばん差が出るのがここです。

1. 何をもって成果とするか

費用が発生する時点は、会社と契約によって違います。

  • 内定を承諾した時点
  • 入社日、または雇用契約を結んだ日
  • 初めて出勤した日
  • 一定期間、在籍した時点

アルバイトの採用では、内定を出したのに初日に来ない、数日で来なくなる、ということが起こります。内定の承諾で費用が発生する契約だと、こうした人の分も払うことになります。どの時点で発生するかは、提案資料ではなく契約書の文言で確かめてください。

2. 早く辞めたときに返金があるか

採用した人が短い期間で辞めたときに、費用の一部が戻る仕組みを返金規定や返戻金制度と呼びます。有料職業紹介の事業者は、求人の申し込みを受けたあと、手数料に関する事項や返戻金制度に関する事項を、求人者に明示することになっています(出典: 石川労働局「職業紹介事業とは」2026年10月確認)。

返金の割合や期間、自己都合で辞めた場合と会社都合の場合の扱いは、事業者ごとに違います。採用課金型の媒体や成果報酬型の代行は、そもそも返金の決まりがないこともあります。「辞めたら戻りますか」ではなく、「何日以内に、どんな理由で辞めたら、いくら戻りますか」と聞くと、答えがはっきりします。

店舗のアルバイト採用と成功報酬型の相性

成功報酬型のよいところは、はっきりしています。採用できなければ費用がかからないので、最初の持ち出しを抑えられます。採用が年に数名で、いつ必要になるか読めない会社や、資格が要る職種・店長候補のように、自社の求人だけでは届きにくい人を探すときには、頼りになる形です。

人材紹介のよいところと気をつけたいところを、私はこう話しています。

代表・中野谷のひとこと

採用しないと費用がかからないのは、人材紹介のすごくいいところです。ただ、不採用ばかり出していると、紹介されなくなることもあります。ここに送っても採用しないなと思われたら、紹介するのが面倒になってしまうので。しっかり採用するつもりのときや、本当に困っているときに使うのがいいと思います。

一方で、店舗のアルバイト採用には、成功報酬型と噛み合いにくい点もあります。

  • 人数が増えるほど費用が積み上がる — 欠員が出るたびに1人、2人と採る店舗では、1年の合計が想像より大きくなります
  • 報酬が年収に連動すると、時給の求人は後回しになりやすい — 紹介する側から見れば、同じ手間なら年収の高い求人のほうが報酬が大きいからです
  • 成果の手前が見えにくい — 採用が決まるまでの表示・応募・面接の数字が手元に来ないと、何を直せばいいかが分かりません
  • 自社に残るものが少ない — 求人原稿や応募の数字が自社のものとして残らないと、次の採用でまた一から頼むことになります

2つ目は、紹介の報酬の決まり方から来るものです。

代表・中野谷のひとこと

紹介されない会社は、ずっと紹介されない、というデメリットがあります。給与がちょっと低かったりすると、紹介会社は年収に応じた報酬なので、年収の高い会社にばかり紹介が回って、会社によっては全然紹介されないこともあるんです。

これは紹介会社が悪いのではなく、報酬の決まり方がそうなっている、ということです。アルバイトのように時給で働く人の採用は、もともと成功報酬型の仕組みとは相性が合いにくい領域だと考えておくと、期待とのずれが小さくなります。

月額型と比べるなら、1年分の総額で

成功報酬型と月額型のどちらが得かは、採用人数で決まります。比べるときは、次の2つを1年分で並べてください。

  • 成功報酬型 — 1年で採る人数 × 1人あたりの採用フィー(+媒体の広告費がかかるならその分)
  • 月額型 — 月額 × 12か月 + 求人広告費 + 初期費用

採る人数が少なければ成功報酬型、多ければ月額型が有利になる、という分かれ目がどこかにあります。店舗の場合は、去年1年で何人採ったか、何人辞めたかを数えると、来年の人数の見込みが立ちます。人材紹介と採用代行の費用構造の違いは採用代行と人材紹介の違い(費用と向き不向き)、アルバイト採用で払う費用の内訳はアルバイトの採用代行の費用で詳しく書いています。

採用1人あたりにいくらまでかけるかを決めるときは、求人媒体の採用課金型のプランの金額が一つの物差しになります。媒体が「1人採ったらこの金額」と出している額より安く採れているかを見れば、いまのやり方の費用が高いか安いかを判断しやすくなります。

職業紹介の許可と、採用代行の線引き

成功報酬型の話で、もう一つ押さえておきたいのが法律の線引きです。

求人と求職の申し込みを受けて、求人者と求職者の雇用関係の成立をあっせんすることを職業紹介といい、手数料や報酬を受けて行う有料職業紹介には厚生労働大臣の許可が必要です(出典: 石川労働局「職業紹介事業とは」2026年10月確認)。人材紹介を名乗る会社と取引するときは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、許可・届出を受けた事業所かどうかを調べられます(出典: 厚生労働省職業安定局「人材サービス総合サイト」2026年10月確認)。

採用代行は、企業の採用業務を受託して動かす立場です。自社の求人への応募を集める仕事と、登録している求職者を紹介する仕事は、法律上の位置づけが違います。「成功報酬型の採用代行」と聞いたら、その会社が実際にしているのはどちらなのか、許可番号はあるのかを最初に聞いてください。

成功報酬型で契約する前に確かめる8つのこと

  1. 形 — 人材紹介か、採用課金型の媒体か、成果報酬型の採用代行か
  2. 許可 — 人材紹介なら有料職業紹介の許可番号
  3. 成果の定義 — 内定承諾・入社・初出勤・一定期間の在籍のどこで費用が発生するか
  4. 返金 — 何日以内に、どんな理由で辞めたら、いくら戻るか
  5. 金額 — 1人あたりの金額と、職種・雇用形態・年収での違い
  6. ほかの費用 — 初期費用や、別にかかる求人広告費があるか
  7. 数字 — 採用が決まる前の表示・応募・面接の数字を見せてもらえるか
  8. 1年の総額 — 来年採る人数の見込みを伝えて、1年でいくらになるかを出してもらう

8つ目を出してもらうと、月額型との比較が一気に具体的になります。料金の形を含めて、採用代行をタイプ別に並べて比べる方法は採用代行のおすすめの選び方と比較にまとめています。

私たちは成功報酬を取っていません

最後に、私たちの料金の形もお伝えしておきます。クルスタの報酬は月額だけです。複数店舗の基本プランが月額80,000円、1店舗のみなら月額50,000円で、別途初期導入費が50,000円〜かかります。最低契約期間はありません。採用が何人決まっても、1人ごとの費用は発生しません。

月額にしている理由は、店舗の採用が「年に一度の大型採用」ではなく「一年中続く欠員補充」だからです。人数が増えるたびに費用が増える形より、毎月同じ額で求人の改善を回し続ける形のほうが、店舗の採用には合っていると考えています。とはいえ、採用の頻度によっては、成功報酬型のほうが合う会社もあります。合わないと思ったときは、契約の前にそうお伝えします。

まとめ

  • 成功報酬型は、採用が決まったときに1人ごとの採用フィーを払う形。人材紹介・採用課金型の媒体・成果報酬型の採用代行で中身が違う
  • 差が出るのは「何をもって成果とするか」と「早く辞めたときの返金」。どちらも契約書の文言で確かめる
  • 店舗のアルバイト採用は人数が多く時給で働く人が中心なので、積み上がりと報酬の決まり方に注意し、月額型と1年分の総額で比べる

次の一歩は、去年1年で採用した人数と、そのうち早く辞めた人数を数えてみることです。この2つが分かれば、成功報酬型と月額型のどちらが合うかは、ほぼ計算で決まります。

動画で見る

代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。

【永久保存版】業種別の採用難易度ランキング!職種でマッチする採用媒体を使わないと損!
求人媒体にある「1人採用したらいくら」の採用課金型のプランを、採用1人あたりの費用の物差しにする考え方を代表が話しています。

よくある質問

採用代行の成功報酬型とは何ですか?

採用が決まったときに、1人ごとに決まった費用を払う料金の形です。採用できなければ費用がかからない一方で、採用人数が増えるほど費用が積み上がります。人材紹介、採用課金型の求人媒体、成果報酬型の採用代行など、同じ「成功報酬」でも中身はいくつかに分かれます。

採用フィーとは何ですか?

採用が1人決まったときに払う費用のことです。人材紹介では採用した人の想定年収に一定の率をかける形が多く、求人媒体の採用課金型のプランでは職種や雇用形態ごとに1人あたりの金額が決まっている形が一般的です。

成功報酬型の「成功」はいつの時点ですか?

会社と契約によって違います。内定を承諾した時点、入社日、初出勤の日、一定期間在籍した時点などがあり、どこで費用が発生するかで実際の負担は大きく変わります。早く辞めたときに返金があるかどうかとあわせて、契約書で確かめてください。

店舗のアルバイト採用に成功報酬型は向いていますか?

採用が年に数名で単発なら、最初の費用を抑えられる点で向いています。毎月どこかの店で欠員が出るような店舗では、1人ごとの費用が積み上がるので、月額型と1年分の総額で比べてから決めるのがおすすめです。

人材紹介と採用代行は法律上どう違いますか?

求人と求職の申し込みを受けて雇用関係の成立をあっせんするのが職業紹介で、手数料を受けて行うには厚生労働大臣の許可が必要です。採用代行は企業の採用業務を受託する立場なので、候補者を紹介する人材紹介とは位置づけが違います。

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