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店舗採用・応募支援

スカウト採用とは?店舗・中小企業向けの始め方と続け方

この記事の結論

スカウト採用とは、求人サイトなどに登録している求職者を企業が探し、こちらから直接声をかける採用の方法で、店舗や中小企業でもIndeedやAirワーク 採用管理のアプローチ機能、業界の求人サイトのスカウトから始められます。結果を分けるのは、送り続ける量と、返事が来たあとに面談から入る進め方です。

求人を出しているのに、応募が来ない。この壁にぶつかったとき、次の手として名前が挙がるのがスカウト採用です。スカウト採用とは、求人サイトなどに登録している求職者を企業が探し、こちらから直接声をかける採用の方法のこと。応募を待つのではなく、取りに行く採用です。

この記事では、求人広告との違い、店舗や中小企業がいま使える手段、始めるための4ステップ、うまくいかない典型と続けるコツを、私たちが店舗の採用で実際にスカウトを送ってきた経験とあわせて整理します。

※媒体ごとのスカウト・アプローチ機能の内容は、2026年10月時点で各社の公式ページを確認したものです。対象の求人や料金は変わることがあるので、使う前に最新の案内をご確認ください。

スカウト採用とは: 応募を「待つ」から「声をかける」へ

スカウト採用は、求人媒体や採用管理ツールに登録している求職者のプロフィールを見て、条件に合いそうな人へ企業から個別に声をかける方法です。ダイレクトリクルーティングとも呼ばれます。

代表の中野谷は、この方法の良さを、履歴書や職務経歴書を見てから送れるので、本当に来てほしい人に自社の求人を見せられること、そして届けた人にだけ見せるので、広く見せる求人広告とは役割が違うことだと話しています。

求人広告(待つ採用) スカウト(声をかける採用)
きっかけ 求職者が探して応募する 企業が探して声をかける
届く相手 いま仕事を探して検索している人 登録はしているが、まだ応募していない人も含む
費用のかかり方 掲載料やクリック課金など 媒体の有料プランやオプション、送信ごとの料金など
手間 原稿を整えれば、運用は比較的軽い 探す・送る・返事に対応する手間が毎週かかる
応募者の温度 自分で選んで応募しているぶん高め 声をかけられて動くぶん、低いこともある

スカウトのいちばんの価値は、まだ応募していない人に届くことです。代表の中野谷は、いまの求職者はすぐに応募するより、ある程度長い期間をかけて仕事を探していて、点ではなく線で採っていくストック型の採用に各社が動いている、と見ています。スカウトは、その長い検討の途中にいる人に、こちらから先に名乗る手段です。

なぜ店舗・中小企業にスカウトが合うのか

知名度のある会社は、待っていてもある程度の応募が集まります。社名で選ばれにくい店舗や中小企業ほど、待つだけでは検討の土俵に上がれません。

  • 知ってもらうきっかけを自分で作れる — 求職者は、知らない会社の名前では検索しません。こちらから送れば、少なくとも店の名前と仕事の中身が一度は目に入ります
  • 1通ずつ書ける規模が強みになる — 大量に採る会社ほど文面はひな形になりがちです。送る数が限られていれば、その人の経歴に触れた文章を書けます
  • 商圏が限られるぶん、相手を絞りやすい — 店舗の採用は「通える範囲×職種」で相手が決まり、送り先を管理しきれる数に収まります

代表の中野谷は、広告費をいくらでもかけられる会社なら、スカウトを打たずに有料のプランで露出を買う選択もある、と話しています。数店舗の規模で、一年中求人を出しているわけでもないなら、お金で上位に出し続けるより、手間でできることをやり切るほうが合う、という考え方です。

ただし、スカウトは一気に応募が増える打ち手ではありません。私たちの実感でも、コツコツと積み上がっていく手段です。求人そのものが整っていないなら、そちらが先に効きます。原稿の整え方は「求人原稿の書き方」で解説しています。

店舗・中小企業がいま使えるスカウトの手段

1. 求人媒体・採用管理ツールのアプローチ機能

まず確かめたいのが、いま使っている媒体の機能です。

  • Indeed(直接投稿)の自動アプローチ機能 — 有料掲載の求人で使え、企業が設定した条件に合う可能性のある求職者に、メールなどで求人を届けます。対象の雇用形態は正社員・アルバイト・パート・契約社員です(出典: Indeed「自動アプローチ機能」2026年10月確認)。機能の利用そのものに費用はかからず、届いたメッセージのリンクから求人の詳細に進んだときに、有料掲載と同じくクリックの料金がかかる、と発表されています(出典: Indeed Japan「Indeed PLUSに新しく『自動アプローチ機能』を追加」2025年9月8日)
  • Airワーク 採用管理のアプローチ機能 — 有料オプションの中に、条件に合う求職者へ自動で求人を送る機能と、候補者の一覧から1人ずつレジュメを見て選んで送る機能があります。いまは正社員・契約社員の求人だけが対象です(出典: Airワーク 採用管理「料金について」「機能一覧」2026年10月確認)。使い方は「AirWorkスカウトの使い方」にまとめました
  • 業界に特化した求人サイトのスカウト — 医療・介護・美容など、業界ごとの求人サイトにはスカウトの機能を持つものがあります。送れる数や料金はサイトごとに違います

2. 人材データベース型のスカウトサービス — 社員や経験者を探すときの選択肢です。登録者を検索して送れる代わりに、送信ごと・期間ごとの費用がかかるものが多くあります。

3. スポットワークからの声かけ — 代表の中野谷は、スポットワークで何度か働いてもらい、この人はいいなと思ったら、もっと働かないかと声をかける使い方をしている会社が多い、と話しています。実際に働く姿を見てから声をかけられるのが強みです。進め方は、各サービスの規約に沿ってください。

4. SNSのメッセージ、元スタッフや紹介 — 求人サイトに登録していない人にも届く方法です。SNSは各サービスの規約の範囲で行います。スタッフからの紹介にお礼を出すなら、就業規則や賃金規程での定め方を社労士に確認してから決めてください。

手をつける順番は、追加の手間と費用が小さいものからです。いま有料で掲載している求人があるなら、その媒体のアプローチ機能が最初の一歩になります。

中小企業がスカウト採用を始める4ステップ

ステップ1: 声をかけたい相手を1行で書く

「誰でもいいから来てほしい」まま送り始めると、文面がぼやけて返事が来ません。「◯◯駅に通える範囲で、接客の経験があり、土日のどちらかに入れる人」のように、1行で言い切れるまで絞ります。この1行が、そのまま検索の条件と文面の材料になります。

ステップ2: 送る求人を整える

声をかけられた人は、まず求人の中身を見に行きます。仕事の内容、給与、働く時間、職場の写真が薄いと、そこで離れていきます。スカウト用に、応募より「まずは話を聞きに来てください」という流れの求人を1本用意しておくと、返事のハードルが下がります。

ステップ3: 送る量と時間を先に決める

スカウトでいちばん多い失敗は、送る数が少ないこと、そして途中で止まることです。

代表・中野谷のひとこと

当たり前ですけど、まず一番大切なのは、ちゃんと送ることです。頑張る日は頑張るんですよ。でも「このぐらい送ったし、明日送ろう」と思っていたら、気づけばだいぶ経っている、っていうのが結構ざらにあるんで。とにかく送り続けないとだめです。

曜日と時間を固定し、1日に送る数は「毎日続けられる量」に決めます。多く送った週の翌週がゼロ、を繰り返すより、毎日一定の数を送るほうが総数は伸びます。送った相手は、スプレッドシート1枚に「送った日・文面の種類・返事・面談・採用」を控えておくと、どんな人が返事をくれるのかが後から見えてきます。送れる数の上限や送り方の決まりは媒体ごとにあるので、その範囲で運用してください。

ステップ4: 返事が来たあとの流れを先に決める

意外と抜けるのがここです。返事が来たら誰が、いつまでに返すのか。次は面接なのか、まず面談なのか。これを決めてから送り始めます。返事が来てから考えていると、相手の気持ちが冷めます。

スカウトから来た人は、自分で探して応募した人とは、志望の温度が違うことがあります。

代表・中野谷のひとこと

内容としては、一旦面談をしましょう、みたいな形に僕はいつもしています。応募が来たなという感覚はあるんですけど、面接官は「君、応募したんだよね?」、本人は「面接してほしいって言われたから来たよね」っていう、温度感の違いが出ちゃうケースが多くて。ここだけ注意しながら、二回面接するようなイメージです。

最初の面談は、こちらが会社と仕事を知ってもらう場です。そこで興味を持ってもらえたら、改めて面接で条件や希望をすり合わせる。この二段階にしておくと、現場の面接官と応募者の食い違いが起きにくくなります。

スカウト採用がうまくいかない典型

1. 送る数が少ない・続かない 先ほどのとおりです。上限まで送れる媒体でも、実際に送っている数はずっと少ない、というのはよく見る状態です。

2. 誰にでも送れる文面になっている ひな形をそのまま全員に送ると、読まれません。相手のプロフィールのどこを見て声をかけたのかを、1行でいいので書きます。書き方と例文は「スカウト文面の書き方」で紹介しています。

3. 返事が来てからの対応が遅い 返事をくれた人は、ほかの会社とも同時にやり取りしています。最初に、確実に、気持ちよくつながった会社が面談の約束を取ります。メッセージだけに頼らず、メールや電話も組み合わせてください。考え方は「応募対応のスピード設計」でも解説しています。

4. 数字を残していない 「なんとなく反応が薄い」で終わらせると、直せません。送った数・返事の数・面談の数・採用の数の4つを毎週残します。返事が少ないのか、返事はあるのに面談に進まないのかで、直す場所はまったく違います。

続けられる運用に落とし込む

スカウトが失敗するいちばんの理由は、途中でやめてしまうことです。通常の業務の合間にやると、必ず後回しになります。

  • 曜日と時間を先に押さえる — 「毎週火曜の午前は候補者探し」のように、枠を先に取ります
  • 探す作業と書く作業を分ける — 候補者を探す作業と、文章を書く作業は頭の使い方が違います。まとめて探し、まとめて書くほうが進みます
  • AIは下書きに使う — 条件の整理や文面の下書きづくりにAIを使うのは有効です。ただし、相手のプロフィールに触れる一文は、実際に読んだうえで書きます
  • 社内で手が回らないなら、送る作業を外に任せる — 代表の中野谷は、送る人がいないなら、外に任せてでも送り続けたほうがいい、と話しています

まとめ

  • スカウト採用とは、企業から求職者に直接声をかける採用の方法。まだ応募していない人に届くのが、求人広告との違い
  • 店舗や中小企業なら、いま使っている媒体のアプローチ機能から始める。Indeedは有料掲載の求人でアルバイト・パートも対象、Airワークはいまは正社員・契約社員の求人だけ
  • 結果を分けるのは、送り続ける量と、返事が来たあとの流れ。スカウトから来た人とは、面談から入る二段階で進める
  • 送った数・返事・面談・採用の4つを毎週残し、どこで止まっているかを見て直す

次の一歩は、いま使っている求人媒体や採用管理ツールに、スカウトやアプローチの機能があるかを確かめることです。有料で掲載している求人があれば、追加の手間だけで送り始められることもあります。

よくある質問

スカウト採用とは何ですか?

求人サイトなどに登録している求職者のプロフィールを企業が見て、合いそうな人に企業から直接声をかける採用の方法です。応募を待つ求人広告とは逆に、企業の側から働きかけます。ダイレクトリクルーティングとも呼ばれます。

店舗や中小企業でもスカウト採用はできますか?

できます。Indeedへの直接投稿やAirワーク 採用管理には、有料掲載の求人で使えるアプローチの機能があり、業界に特化した求人サイトにもスカウトの機能を持つものがあります。まずは、いま使っている媒体で送れないかを確かめるところから始めます。

スカウトを送っても反応がないのはなぜですか?

送る数が足りないか、送り続けられていないことが多いです。そのほか、文面が誰にでも送れる内容になっている、最初のお願いが「応募してください」と重い、送った先の求人の中身が薄い、といった原因があります。

スカウトから来た人の面接で気をつけることは?

自分で探して応募してきた人より、志望の温度が低いことがある点です。企業から声をかけた以上、最初は会社と仕事を知ってもらう面談にし、そのうえで改めて面接する、という二段階で進めると食い違いが起きにくくなります。

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