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店舗採用・応募支援

Instagram採用(SNSスカウト)の始め方|店舗の求人をDMで届ける手順と守るルール

この記事の結論

店舗のInstagram採用は、自社アカウントの発信だけで応募を待つより、受け取った人が見に来るアカウントを先に整えたうえで、こちらから人の手でDMを送るスカウト型から始めるのが現実的です。最初のお願いは「応募」ではなく「一度話しませんか」にし、送った数と返ってきた数を毎週記録して探し方を直していきます。

求人媒体に出しても応募が足りない。一方で、働いてほしい人たちが毎日何度も開いているのはInstagramです。そこで店舗でも増えているのが、SNSから直接声をかける「Instagram採用(SNSスカウト)」です。

ただし、これは「アカウントを作れば応募が来る」施策ではありません。代表の中野谷は、Instagramで声をかけるのも、こちらから候補者に近づくダイレクトリクルーティングの一種だと考えています。やることは、探す・送る・返すを毎週回し続ける、地味で手数の多い仕事です。この記事では、Instagram採用の2つの型を整理したうえで、店舗が現実的に始めるための手順と、必ず守りたい運用ルールをまとめます。

Instagram採用には2つの型がある

まず、自社がどちらをやろうとしているのかをはっきりさせてください。必要な準備がまったく違います。

型A: 発信型(見つけてもらう) 自社アカウントで働く様子や仕事の中身を発信し、興味を持った人からの問い合わせや応募を待つ方法です。積み上げが資産になる一方、効果が出るまで時間がかかります。

型B: スカウト型(こちらから声をかける) 合いそうな人を探して、ダイレクトメッセージ(DM)で直接声をかける方法です。求人サイトに登録していない人にも届くのが、いちばんの強みです。

代表・中野谷のひとこと

運用して採用していくパターンは、相当難しいかなと思っていて、ある程度のフォロワーが必要かなっていうのがあります。最近は、仕事を探してます、すぐ応募します、っていう動きよりも、ある程度長い間仕事を探しているので、点ではなくて線で採用していくような、ストック型の採用に各企業さんが動いているかなと思います。

(YouTube「【完全攻略】採用のプロが語る最新のトレンド!採用難時代にコンテンツ使い方次第で劇的に変化!」より)

代表の中野谷は、店のアカウントを見ているのは多くの場合お客さまだ、と話しています。接客の仕事なら、お店のファンになってくれた人が働く側に回ってくれることもあるので、プロフィールのリンクに採用ページを並べておく価値はあります。ただ、発信だけで必要な人数を集めるのは簡単ではありません。この記事では型Bの進め方を中心に扱います。そして型Bをやるなら、型Aは最低限の準備として必要です。DMを受け取った人は、必ずアカウントを見に来るからです。

もう1つ、Instagramは求人媒体の代わりではありません。当社が集計している支援先63社の求人媒体の応募22,442件のうち、77.6%はIndeed経由でした(出典: 当社「店舗採用データ 2026」2026年1〜8月。当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。応募の土台は求人媒体で作りながら、その外側にいる人へ手を伸ばす手段として考えてください。

ステップ1: 見られる前提でアカウントを整える

DMを送る前に、受け取った人の目線で自社アカウントを開いてみてください。相手が数秒で確かめるのは、次の3か所です。

  • プロフィール欄: 何のお店か、どこにあるか、人を募集しているのかが、ひと目で分かるか
  • 直近の投稿: 一覧の上のほうだけで判断されます。宣伝の画像ばかりだと、そこで止まります
  • リンク先: 求人ページや応募の入口に飛べるか。ここが空いていると、興味を持った人の行き先がありません

投稿の中身は、キャンペーンの告知よりも、働いている人と職場の空気が分かるものが向いています。店内の様子、スタッフの1日、入ったばかりのメンバーの声。求職者が知りたいのは「どんな人と、どんな場所で働くのか」です。写真の撮り方は「求人写真の撮り方」も参考にしてください。

ステップ2: 送る相手を探す経路を複数持つ

ここが最初で最大の壁です。探す経路は複数持ってください。1つに頼ると、すぐに候補が尽きます。

  1. ハッシュタグ: 職種名や業界のタグから探す。入口としては有効ですが、表示が人気の投稿に偏りやすく、同じ顔ぶれで早めに枯れます
  2. プロフィール文の言葉: 「◯◯歴」「元店長」のように、プロフィールに書かれがちな言葉から探す
  3. 位置情報・お店のタグ: 近くのお店の投稿にタグ付けされているアカウントを見る。通える範囲の人に絞り込めます
  4. 関連アカウントのフォロワー: 同じ業界の発信者やメディアをフォローしている人
  5. ほかのSNS: XやThreadsで、プロフィールにInstagramを載せている人をたどる

代表・中野谷のひとこと

インスタでも検索が効かないんだったら、X行かなきゃいけないなと僕は思ってるんで。別にインスタが最終ゴールじゃなくて、僕いいと思ってるんですよね。とりあえず応募、採用ができればいいかなと思ってるんで。

探すときに大事なのは、最初から基準を細かく決めすぎないことです。「経験者だけ」「この条件を全部満たす人だけ」と絞ると、候補が1日に数件しか埋まらず、運用が止まります。代表の中野谷がSNSスカウトを試すときも、正解っぽい相手にだけ狙って送るのではなく、まず「それっぽい」相手に広く送り、返事をくれた人の共通点から方向を見つけるやり方を取っています。数が少ないうちは、どれが正解かを判断できないからです。

一方で、送る理由は説明できるようにしておきます。たとえば飲食店なら、食べることや飲むことが好きだと分かる投稿をしている人に声をかけるのは、筋が通っています。経験があるという理由だけで誰彼かまわず送ると、受け取った側には一斉送信にしか見えません。選んだ理由と、見送った理由をひと言ずつ残しておくと、後で基準を整理するときの材料になります。

ステップ3: DMの送り方と、必ず守るルール

文面の考え方は、求人媒体のスカウトと同じです。冒頭で「なぜあなたに送ったのか」に触れ、こちらの条件を短く伝え、最後のお願いを軽くします。スマホで開いて、スクロールせずに読み切れる長さが目安です。

そのうえで、SNSならではの注意点があります。

  • 利用規約の範囲で、人の手で送る: Instagramの利用規約は、明示的な許可なく、自動化された手段でアカウントを作成したり、情報にアクセスしたり取得したりすることを禁じています(出典: Instagram「利用規約」2026年10月確認)。ツールで候補を自動で集めたり、DMを一斉に配ったりする運用は、アカウントが使えなくなるおそれがあります。私たちが試しているSNSスカウトでも、候補の整理にAIを使うことはあっても、送る相手の最終判断と送信ボタンは人が押す形にしています
  • 送る数は少しずつ増やす: 作ったばかりのアカウントから一気に大量に送ると、迷惑な行為と受け取られやすくなります。少ない数から始め、様子を見ながら増やします
  • 送る前に二重チェック: 取引先の関係者、今いるスタッフの知人、近くの同業店の従業員。送る前に別の人が一覧を見る工程を入れてください
  • 既読ではなく、送信数と返信数で管理する: 相手が読んだかどうかは、こちらからは確実には分かりません。追うのは、送った数と返ってきた数です

ステップ4: 最初のお願いは「応募」にしない

Instagram採用でつまずきやすいのが、最初のお願いを重くしてしまうことです。DMを開いた時点の相手は、まだ働く場所を変えると決めていません。そこへ「応募してください」「面接に来てください」と送っても、返事は来ません。

心理的なハードルが低い順に並べると、おおむね次のようになります。

お願いすること ハードル 先に用意しておくもの
投稿や動画を見てもらう いちばん軽い 見せられる投稿
アカウントをフォローしてもらう 軽い 続けて投稿すること
短い面談・お店の見学に来てもらう 中くらい 日程の候補と当日の進め方
応募・面接に来てもらう 重い 応募フォーム、面接の枠

代表の中野谷も、スカウトの文面は「応募してください」ではなく、「一度お話ししましょう、うちの良さをこっちからアピールさせてください」という時間をつくる形を勧めています。返事をくれた人には、その日のうちに面談の候補日をこちらから出してください。返信後の連絡の速さは、求人媒体からの応募と同じく結果を左右します。考え方は「応募対応のスピード設計」にまとめています。

どのお願いを選んでも、受け皿を先に用意しておくことが前提です。「お店の見学に来てください」と送ったのに日程が決まっていない、というのがよくある失敗です。

ステップ5: 記録して、探し方を直す

SNSスカウトは、記録を残さないと「なんとなく反応が薄い」で終わります。スプレッドシート1枚で構いません。

  • 候補に入れた日/アカウント/見つけた経路(どのハッシュタグ・どの検索から)
  • 候補に入れた理由(または見送った理由)
  • 送った日/使った文面
  • 返信の有無/面談の有無/採用の有無

とくに、見つけた経路は必ず残してください。どの探し方から返事が来ているかが分かれば、翌週からの時間の配り方を変えられます。経路を書かずに送り続けると、伸びている入口と枯れた入口の区別がつきません。

始めたばかりの頃に返事が少ないのは普通のことです。母数が小さいうちは、1件返ってくるかどうかで一喜一憂しがちです。まずは週あたりに送る数を安定させることを目標にしたほうが、結果として早く軌道に乗ります。美容室やサロンのように、もともとSNSと縁の深い業種の採用の進め方は「美容室・サロンの採用がうまくいかない理由」でも触れています。

まとめ

  • Instagram採用には発信型とスカウト型がある。発信だけで集めるのは時間がかかるので、DMで声をかけるスカウト型を中心にし、受け取った人が見に来るアカウントを先に整える
  • 探す経路は複数持つ。最初は基準を絞りすぎずに送り、返事をくれた人の共通点から基準を作る。Instagramにこだわらず、XやThreadsも使う
  • 送るのは利用規約の範囲で、人の手で。最初のお願いは「一度話しませんか」にし、送信数と返信数を毎週記録する

次の一歩は、自社アカウントのプロフィールとリンク先を今日のうちに整えることです。送る準備より、見られる準備のほうが先に効きます。

よくある質問

Instagramだけで店舗のアルバイトや社員は採用できますか?

発信だけで応募を集めるには、ある程度のフォロワーと時間が要ります。求人媒体を止めて置き換えるのではなく、求人媒体で応募を集めながら、その外側にいる人へDMで声をかける手段として併用するのが現実的です。

InstagramのDMを自動送信ツールで一斉に送ってもよいですか?

おすすめしません。Instagramの利用規約は、明示的な許可なく自動化された手段で情報にアクセスしたり取得したりすることを禁じており、アカウントが使えなくなるおそれがあります。候補の整理は効率化しても、送る相手の最終判断と送信は人が行います。

最初のDMでは何をお願いすればよいですか?

「応募してください」ではなく、「一度お話ししませんか」のような軽いお願いにします。DMを開いた時点の相手はまだ転職や応募を決めていないので、短い面談やお店の見学のように、返事をしやすい着地を用意します。

DMを送る相手はどうやって探せばよいですか?

ハッシュタグ、プロフィール文の言葉、近くのお店の投稿へのタグ付け、関連アカウントのフォロワー、XやThreadsなど、探す経路を複数持ちます。最初は条件を絞りすぎずに送り、返事をくれた人の共通点から基準を作っていきます。

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