スタンバイの求人掲載|仕組みと費用、店舗の採用で2番手の媒体にするときの判断
この記事の結論
スタンバイは、LINEヤフーとビジョナルの合弁会社が運営する求人検索エンジンです。2026年10月時点で、スタンバイに直接掲載するにはクリック課金の広告枠を使う形で、無料掲載だけの利用は案内されていません。無料で載せたいならengageなどの連携を使い、お金をかけるのは主力の媒体でやることをやり切ってから、が店舗の採用での現実的な使い方です。
「スタンバイにも出しませんか」と提案されて、迷っている。主力の媒体だけで手一杯なのに、もう一つ増やして回るのか。店舗の経営者からこの相談を受けたとき、私たちはまず「スタンバイに直接出すのか、無料の連携で載せるのか」を分けて考えるようお伝えしています。2026年10月時点の公式情報では、スタンバイに直接掲載するにはクリック課金が前提になっているからです。
この記事では、スタンバイの仕組みと費用を確かめたうえで、主力の媒体がある店舗が2番手の媒体をどう位置づけ、どう試し、どこで見切るかを整理します。
※スタンバイの掲載方法・費用・表示先は、2026年10月時点で公式の企業向けページを確認した内容です。条件は変わることがあるため、申し込み前に最新の情報をご確認ください。
スタンバイとは(2026年10月時点)
スタンバイは求人に特化した検索エンジンです。運営しているのは、LINEヤフー株式会社とビジョナル株式会社の合弁事業会社で、多くのサイトから求人情報を集めて検索結果に載せ、Yahoo! JAPANの画面にも表示されると案内しています。掲載求人数は1,500万件(2026年6月時点)とされています(出典: スタンバイ「求人掲載はスタンバイで」2026年10月確認)。
企業向けの公式ページで確かめられた、直接掲載するときの条件は次のとおりです(出典: 同上)。
- 掲載するには、スタンバイが定める要件を満たした採用ページが必要。申し込むと採用ページと連携されるので、求人票を別に作る必要はない
- 費用は、クリック課金型の広告枠に載せた求人がクリックされたときにかかる。初期費用と、採用できたときの成功報酬はない
- よくある質問では「無料掲載のみでのご利用は現在ご案内しておりません」と明記されている
- 有料配信は、日ごと・月ごとに上限額を決められる
- 審査から契約までは、おおむね3週間かかる
- 掲載期限はなく、好きなときに止められる
- 求人は、スタンバイの検索結果のほか、Yahoo! JAPANのトップページからの導線や、Yahoo! JAPANの検索結果の上位に出るクリック課金型の広告枠に表示できる
つまり、スタンバイに直接出すのは「表示をお金で買う」選択です。採用ページの準備と審査の期間もかかるので、来週から人がほしい、という急ぎの募集には向きません。
無料で載せたいなら、engageなどの連携から
一方で、無料でスタンバイに求人を載せる道もあります。engageは、公開した求人の自動掲載先にスタンバイを挙げています(出典: engage「費用」2026年10月確認)。engageで採用ページと求人を作っておけば、スタンバイ向けに別の作業をしなくても求人が載る、ということです。
| 載せ方 | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| engageなどの連携で載せる | 無料 | まずは費用をかけずに接点を増やしたい |
| スタンバイに直接掲載する | クリック課金(上限額を決められる) | 表示を増やしたい、Yahoo! JAPANを使う求職者にも届けたい |
迷ったら、無料の連携から始めて、スタンバイ経由の応募がどれくらいあるかを見てから、直接掲載を考える順番で十分です。engageの使い方と、2026年6月にIndeedへの転載が終わったあとの考え方は「エンゲージの使い方」にまとめています。
主力の媒体があるとき、2番手はいつ使うか
採用予算の使い方で多い失敗は、最初から薄く広く出すことです。どの媒体も、手応えがあったのかどうかを見極められるほどの数字がたまらないまま、手間と費用だけが出ていきます。基本は、主力の媒体を一つ決めてやり切り、数字を見てから横に広げる順番です。
店舗のアルバイト採用では、その主力はたいていIndeedになります。当社の支援先でも、2026年1〜8月の応募22,442件の77.6%がIndeedから来ていました(出典: AccompanyOn「店舗採用データ 2026」。当社支援先72社の実績で、市場平均ではありません)。
代表・中野谷のひとこと
今もまさに変わっているところがあります。僕の感覚で言うと、Indeedに応募者のシェアがどんどん奪われていて、1強になりつつあるんです。
だからこそ、2番手の媒体は「主力の代わり」ではなく「主力でやり切ったあとの上乗せ」として考えます。使いどころは、次のどれかに当てはまるときです。
- 主力の媒体で職種名・求人の分け方・写真を見直しても、表示が伸びなくなった
- 主力の媒体で予算を足すと、明らかに対象外の応募ばかりが増える
- 特定の職種やエリアだけ、主力の媒体で反応が極端に薄い
- Yahoo! JAPANを入口に仕事を探す人にも届けたい
逆に、主力の媒体でまだ職種名の見直しも求人の分け方も試していないなら、媒体を増やすのは早すぎます。同じ手間を主力の改善に使ったほうが、応募は増えやすいです。
合う媒体は、業態・時期・シフトで変わる
2番手の媒体を選ぶときに知っておきたいのは、「この媒体なら必ず来る」という正解がないことです。同じ媒体でも、業態や募集する時期、シフトの組み方で反応は大きく変わります。
代表・中野谷のひとこと
今この媒体が流行っている、というのは知りたいじゃないですか。ある媒体を使って悪かった、次に違う媒体を使った、そこでもまた違う、となると、どの媒体を使ったらいいか分からなくなってしまう。流行り廃りも正直あるので、いろんな媒体を知っている人がそばにいたほうがいいと思います。業態と、いつやるか、シフトによっても、合う媒体はだいぶ変わります。
(YouTube「【永久保存版】業種別の採用難易度ランキング!職種でマッチする採用媒体を使わないと損!」より)
だから、試す前に「何を見たら判断するか」を決めておくことが欠かせません。
試すときは「期間」と「見切りの線」を先に決める
始める前に決めずに出すと、なんとなく続けて、なんとなく費用だけが積み上がります。
準備(掲載の前)
- スタンバイに直接出す場合は、採用ページの求人がそのまま連携されます。採用ページの職種名、1枚目の写真、仕事内容が、そのまま勝負の中身になります
- 上限額を、日ごと・月ごとに決めておく
- 応募が来たときに、誰が、いつまでに、どの手段で返信するかを決めておく
検証(期間を区切って)
- 表示されているか。ほとんど出ていないなら、職種名がその仕事を探す人の言葉になっていない可能性が高い
- 表示はあるのにクリックされないなら、職種名・写真・給与の見せ方を疑う
- クリックはあるのに応募がないなら、仕事内容と応募条件を見直す
続けるか、止めるか
- 表示がほとんど出ない — 設定と職種名を直す。それでも出ないなら、その職種・エリアとは相性が悪いと判断する
- 表示は出るが応募がない — 写真と条件を直して、もう一度試す。2回直しても変わらなければ止める
- 応募は来るが採用に至らない — 媒体の問題とは限りません。応募後の連絡の速さや、面接の予約で人が落ちていないかを先に確かめる
3番目は特に大事です。応募が来たあとの連絡が遅い、面接の日程が決まらない、という理由で人が抜けているなら、媒体を替えても結果は変わりません。応募後の流れの整え方は「応募対応のスピード設計」で詳しく扱っています。無料で使える媒体全体の使い分けは「無料求人媒体の比較」が参考になります。
まとめ
- スタンバイは、LINEヤフーとビジョナルの合弁会社が運営する求人検索エンジン。Yahoo! JAPANからの導線もある
- 2026年10月時点で、直接掲載はクリック課金の広告枠への掲載で、無料掲載だけの利用は案内されていない。要件を満たした採用ページが必要で、審査から契約までおおむね3週間かかる
- 無料で載せたいなら、engageなどの連携を使う
- 2番手の媒体は、主力の媒体でやり切ったあとの上乗せ。期間・上限額・見切りの線を先に決めてから試す
次の一歩は、いま使っている主力の媒体で、表示・クリック・応募の数字を確かめることです。そこに伸びしろが残っているかどうかで、媒体を増やすべきかの答えが変わります。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
業態や募集の時期、シフトによって合う媒体が変わること、媒体には流行り廃りがあることを代表が話しています。
よくある質問
スタンバイとは何ですか?
求人に特化した検索エンジンで、LINEヤフー株式会社とビジョナル株式会社の合弁会社が運営しています。多くのサイトの求人情報を集めて一括で検索でき、Yahoo! JAPANからの導線もあります。
スタンバイは無料で求人を掲載できますか?
2026年10月時点の公式案内では、直接掲載はクリック課金型の広告枠への掲載で、無料掲載だけの利用は案内されていません。engageで公開した求人は、無料でスタンバイにも自動で掲載されると案内されています。
スタンバイの費用はどう決まりますか?
広告枠に載せた求人がクリックされたときに費用がかかるクリック課金型です。初期費用と、採用できたときの成功報酬はかからず、日ごと・月ごとの上限額を設定できます。
スタンバイはどんなときに使えばよいですか?
主力の媒体で職種名・求人の分け方・写真を見直しても表示が伸びない、特定の職種やエリアだけ反応が薄い、Yahoo! JAPANを使う求職者にも届けたい、といったときに2番手として試します。
スタンバイを試すときに決めておくことは?
期間、上限額、見る数字(表示・クリック・応募)、続けるか止めるかの線を、始める前に決めます。応募は来るのに採用に至らない場合は、媒体を替える前に応募後の対応を確かめます。