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店舗採用・応募支援

無料求人媒体の比較|使い分けと限界の見極め方

この記事の結論

無料求人媒体は、求人を探す人に見つけてもらう「求人検索サイト型」(Indeed、求人ボックスなど)と、自社の採用ページと求人を置く「採用管理ツール型」(Airワーク 採用管理、engageなど)に分けて比べると使い分けを間違えません。受け皿を1つ持ち、露出は1つに集中して数字を見てから広げ、表示が天井に達した・手が回らない・期限に間に合わないのどれかが見えたら、費用や外部の手を入れる段階です。

無料で求人を出せるサービスは、いまや珍しくありません。ただ、「無料なら全部に出しておこう」と手を広げた結果、どれも中途半端になり、管理の手間だけが増えている会社をよく見かけます。無料の媒体は、お金の代わりに自社の時間を使う仕組みです。この記事では、無料で使える主なサービスを2つのタイプに分けて比べ、2026年9月時点の公式情報で無料の範囲と連携先を確かめたうえで、使い分けの基本形と「無料ではここから先に届かない」線の見極め方を解説します。操作手順ではなく、判断の地図を持ち帰っていただくのが狙いです。

※各サービスの無料の範囲・連携先・有料オプションは、2026年9月時点で各社の公式ページを確認した内容です。仕様は変わることがあるため、使う前に最新の公式情報をご確認ください。

無料で使えるサービスは2つのタイプに分かれる

ひとくちに無料と言っても、成り立ちの違う2つのタイプが混ざっています。

タイプ 例 無料でできること(2026年9月時点・公式情報) お金がかかる場面
求人検索サイト型 Indeed、求人ボックス 求人を無料で投稿・掲載できる 表示を増やす有料オプション(クリックされたときに費用がかかる方式)
採用管理ツール型 Airワーク 採用管理、engage 採用ページの作成、求人の作成・掲載、応募者とのやり取りを無料で使え、連携先へ求人が載る 露出を増やす有料オプション

求人検索サイト型は、探している人に見つけてもらう場所です。Indeedは無料で求人を掲載でき、有料のスポンサー求人を使うと表示回数を増やせると案内しています(出典: Indeed「掲載の仕組みと流れ」2026年9月確認)。求人ボックスも、株式会社カカクコムが運営する「求人ボックス 採用ボード」で、初期費用・掲載費用・成果報酬なしで求人を掲載でき、有料オプションはクリック課金型だと案内しています(出典: 求人ボックス「無料で求人広告掲載」2026年9月確認)。

採用管理ツール型は、自社の受け皿を持つための道具です。ここは連携先の違いが大きいので、分けて確認します。

  • Airワーク 採用管理 — 採用ページの作成、求人の作成と公開、応募者とのやり取りが無料で使えます。無料の機能として、IndeedやGoogle・Yahoo!などの検索エンジンへの自動転載が挙げられていて、Indeedの掲載基準に沿わない場合は掲載されないこともあると注記されています。有料オプションのIndeed PLUSを使うと、連携している複数の求人サイトの中から合うサイトに求人が掲載されます(出典: Airワーク 採用管理「公式トップ」「機能一覧」2026年9月確認)
  • engage(エンゲージ) — 採用ページの作成、件数や期間の制限のない求人掲載、応募者管理が無料で使えます。自動掲載先として、求人サイトのエンゲージ、求人ボックス、スタンバイ、キャリアインデックス、Googleしごと検索、Yahoo!が挙げられています(出典: engage「費用」2026年9月確認)。一方で、engageの求人をIndeedへ転載する連携は2026年6月11日に終了しています(出典: engageサポートセンター「株式会社エンゲージの設立に伴う提供サービスの変更のお知らせ」2026年9月確認)

同じ「無料の採用管理ツール」でも、どこに求人が載るかは違います。比べるべきは「どれが一番いいか」ではなく、「自社にどの役割が足りていないか」と「自社の求職者がいる場所に載るか」です。

支援先の応募はどこから来ていたか

参考までに、当社の支援先72社の応募22,442件を媒体別に見ると、Indeedが77.6%、Airワークが11.4%、バイトルが4.5%、ジョブメドレーが4.1%、エンゲージが1.7%、求人ボックスが0.5%でした(出典: AccompanyOn「店舗採用データ 2026」2026年。2026年1〜8月・当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。

この数字は、支援先が実際に掲載していた媒体の構成比で、媒体の優劣ではありません。使っていた社数も媒体ごとに違い(Indeed 63社、Airワーク 51社、エンゲージ 30社、求人ボックス 13社)、予算をかけたかどうかも会社によって異なります。また、engageのIndeedへの求人転載が終わる前の期間を含んでいます。読み取れるのは、「支援先の店舗採用では、応募の大半がIndeedと、Indeedに求人を載せられる経路から来ていた」ということまでです。

無料で戦える会社、無料では苦しい会社

無料で成果が出るかどうかは、媒体の優劣より自社の条件で決まります。

無料で戦いやすい条件: - 採用の期限に余裕がある - 探している人の多い職種である(接客、販売、軽作業など) - 求人を自社で直せる担当者がいる - 応募が来たら、その日のうちに返信できる

無料では苦しくなる条件: - 期限が決まっている(新店のオープンや、急な欠員の補充) - 探している人の少ない職種、または資格が必要な職種である - 大手チェーンと同じエリア・同じ職種で競っている - 求人を直す時間も、応募に返信する時間も取れない

代表の中野谷は、業種によって採りやすさも採るまでの期間も大きく変わり、同じ業種でも募集する時期やシフトで合う媒体が変わる、と話しています。「無料媒体でうまくいった」という他社の話が、そのまま自社に当てはまるとは限りません。

使い分けの基本形は「受け皿を1つ、露出を1つ」

媒体を増やす前に、次の形を作るのがおすすめです。

  1. 受け皿を1つ持つ — 採用管理ツール型で、会社の説明から仕事の一覧、1本ずつの求人、応募までを1か所にまとめた採用ページを作ります。求職者は、気になった会社の名前を検索して確かめてから応募します。ここが空だと、ほかの媒体から来た人も離れていきます
  2. 露出は1つに集中する — 主力の媒体を1つ決め、職種名の調整と求人の書き分けをやり切ります
  3. 数字を見てから2つ目を足す — 主力で表示・クリック・応募の数字を見て、足りない段がはっきりしてから広げます

やってはいけないのは、最初から多くの媒体に薄く手を出すことです。どれも効いたのか効かなかったのかを判断できるだけの数字が出ないまま、手間だけがかかります。私たちの運用でも、まず1つの採用管理ツールで基本の原稿を作り、それをもとに他の媒体へ広げる順番にしています。

無料の限界は、3つの形で現れる

無料でやり切ったかどうかは、次の3つのサインで判断できます。

  1. 表示の天井 — 職種名を直し、求人を書き分け、写真も入れ替えた。それでも表示回数が伸びない。無料の掲載は、求人がいちばん関係の深い層に届くところまでで、隣の職種を探している人や、まだ本気で探していない人まで広げるには有料の露出が要ります
  2. 手が回らない — 求人が何か月も手つかずで、応募への返信も遅れている。無料の前提は、自社の手で回すことです。回せなくなった時点で、無料の強みは消えています
  3. 期限に間に合わない — 無料の掲載は、応募が安定するまでに時間がかかります。期限が迫った採用には向きません

どれも媒体の欠点ではなく、無料という仕組みの性質です。だからこそ「無料でどこまで行けるか」を先に知り、越えられない線が見えた時点で次の手を選ぶのが合理的です。有料に進むときの考え方は「Indeedの無料掲載と有料掲載の違い・使い分け」、予算の決め方は「Indeedのクリック単価の仕組みと予算の決め方」で詳しく扱っています。

有料に切り替える前のチェックリスト

費用を入れる前に、次の項目を確かめてください。ここが埋まっていないまま予算だけ足すと、応募1件あたりの費用がふくらみます。

  • 職種名は、求職者が実際に検索する言葉になっているか(社内の呼び名のままではないか)
  • 求人を分けているか(仕事内容・雇用形態・時間帯・経験の4つの切り口)
  • 1枚目の写真で「誰と働くか」が伝わるか
  • 応募条件を絞りすぎていないか(未経験不可、シフト固定などで間口を狭めていないか)
  • 応募が来たらその日のうちに返信できるか。電話だけでなく、メールやSMSなど返しやすい手段を用意しているか

最後の項目は、採用数に直結します。応募者は複数の会社に同時に応募していて、先にきちんとつながった会社が面接を取ります。予算を足す前に応募後の動きを整えるほうが、効き目が大きい場面は少なくありません。どこで応募を逃しているかの切り分け方は「Indeedで応募が来ない7つの原因と改善チェックリスト」を参考にしてください。

なお、媒体の相談先を選ぶときは、その会社が何で売上を立てているかも見てください。代表の中野谷は、媒体の会社や広告代理店は掲載の売上が目標になるため、提案もその方向に寄りやすいと話しています。無料で済むところは無料で済ませる、という提案が出てくるかどうかは、相手の利害の形で変わります。

まとめ

  • 無料で使えるサービスは「求人検索サイト型」と「採用管理ツール型」の2つ。役割が違うので優劣では比べない
  • 採用管理ツールは、無料で載る連携先がツールごとに違う。2026年9月時点で、engageのIndeedへの求人転載は終わっている
  • 基本形は「受け皿を1つ、露出を1つ」。数字を見てから広げる
  • 無料の限界は、表示の天井・手が回らない・期限に間に合わない、の3つで現れる。有料の前に、職種名・求人の分け方・写真・応募後の返信を点検する

次の一歩は、いま使っている無料のサービスを上の2つのタイプに分け、それぞれ求人がどこに載っているかを書き出すことです。受け皿がないのか、露出が足りないのかが見えれば、次に手を打つ場所が決まります。

動画で見る

代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。

【永久保存版】業種別の採用難易度ランキング!職種でマッチする採用媒体を使わないと損!
業種や時期、募集する人によって合う媒体が変わること、媒体選びで気をつけたい利害の構造を代表が話しています。
【驚愕】無料で作成できる求人サイト!ATSツールを使えるエンゲージ・インディード連携で応募を増やす
無料の採用管理ツールで採用ページを持つ考え方を代表が紹介しています。収録はengageのIndeedへの求人転載が終わる(2026年6月)前なので、連携先は最新の公式情報でご確認ください。

よくある質問

無料で求人を出せるサービスにはどんな種類がありますか?

大きく2つです。求人を探している人に見つけてもらう求人検索サイト型(Indeed、求人ボックスなど)と、自社の採用ページと求人を無料で持ち、連携先へ掲載する採用管理ツール型(Airワーク 採用管理、engageなど)です。役割が違うので、優劣ではなく自社に足りない役割で選びます。

無料求人媒体は全部に出したほうがよいですか?

最初から手を広げるのはおすすめしません。無料でも、職種名の調整や求人の書き分け、応募者への返信には自社の時間がかかります。受け皿を1つ、露出を1つに絞って数字を見てから、足りない分を足すほうが判断がつきます。

Airワーク 採用管理とengageの違いは何ですか?

どちらも採用ページ作成・求人掲載・応募者管理を無料で使えますが、無料で掲載される連携先が違います。2026年9月時点の公式情報では、Airワーク 採用管理はIndeedやGoogle・Yahoo!などへの自動転載を無料の機能に挙げ、engageは求人ボックスやスタンバイ、Googleしごと検索などへの自動掲載を案内しています。engageのIndeedへの求人転載は2026年6月に終わっています。

無料媒体から有料に切り替える目安は?

職種名の見直しと求人の書き分けをやり切っても表示が伸びない、運用や返信に手が回らない、採用の期限に無料の立ち上がりが間に合わない、のどれかが見えたときです。その前に、職種名・写真・応募後の返信を点検してください。

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