エンゲージは無料?Indeed連携の終了と求人ボックスとの違い・使い方
この記事の結論
エンゲージ(engage)は、採用ページの作成・求人掲載・応募者管理を無料で使え、公開した求人が求人ボックスやスタンバイ、Googleしごと検索などに自動で載る採用管理ツールです。Indeedへの求人転載(Indeed連携)は2026年6月11日で終わったため、いまは「自社の受け皿」と「Indeed以外の入口」として使い、Indeedには直接投稿など別の経路で求人を出すのが現実的な使い方です。
engage(エンゲージ)は「無料で求人が出せる媒体」だと思われがちですが、その理解のままだと成果が出にくくなります。正確には、自社の採用ページと求人を無料で持ち、それを連携先の求人サイトへ流すための採用管理ツールです。しかも2026年には、運営会社と連携先が大きく変わりました。とくに、engageの求人がIndeedに載らなくなったことを知らないまま使い続けると、「前は応募が来ていたのに」という状態になります。この記事では、2026年9月〜10月に確認した公式情報をもとに、いまのengageで無料でできること、Indeed連携が終わった後の載り先、求人ボックスとの違い、立ち上げの手順、応募が来ないときの切り分け、無料の限界とその先の選択肢を解説します。
※engageの機能・連携先・有料プランの内容は、2026年9月〜10月に公式ページを確認した内容です。今後も変わる可能性があるため、使う前に最新の公式情報をご確認ください。
2026年のengageで変わったこと: Indeed連携は終了
engageの事業は、2026年4月から株式会社カカクコムとエン株式会社の合弁会社「株式会社エンゲージ」が運営しています。あわせて、提供内容の一部が変わりました。店舗の採用に関係が大きいのは次の点です(出典: engageサポートセンター「株式会社エンゲージの設立に伴う提供サービスの変更のお知らせ」2026年9月確認)。
- Indeedへのengage求人の転載は、2026年6月11日で終了
- 企業クチコミサイト「エン カイシャの評判」への求人転載は2026年6月末で終了
- 有料プラン利用時の求人サイト「エン転職」への転載は、2026年9月末で終了
- 今後は、求人ボックスでの露出強化(有料プラン利用時)などを準備中と案内されている
「engageで出していた求人がIndeedで見つからない」「engageの求人がIndeedに掲載されない」という声の多くは、この連携の終了が原因です。原稿や設定の不具合ではないので、engageの側をいくら直してもIndeedには戻りません。Indeedにも出したい場合は、Indeedに直接投稿するか、Indeedなどへの自動転載を案内している別の採用管理ツール(Airワーク 採用管理など)を使います(出典: Airワーク 採用管理「機能一覧」2026年10月確認)。Airワークの使い方は「Airワークは無料でどこまで?Indeed連携と有料オプション・使い方」で扱っています。
エンゲージが無料で使える範囲と、その仕組み
いま無料で使える範囲は、公式の費用ページで次のように案内されています。基本機能はすべて無料で、初期費用・維持費用・採用課金はかかりません。採用ページの作成、件数や期間の制限のない求人掲載、応募者管理が使え、公開した求人は、求人サイトのエンゲージ、求人ボックス、スタンバイ、キャリアインデックス、Googleしごと検索、Yahoo!に自動で掲載されます。InstagramやXとの連携もあります。露出を増やしたい場合の有料プランとして「エンゲージプレミアム」が用意されています(出典: engage「費用」2026年10月確認)。
「なぜ無料なのか」と聞かれることがありますが、公式の料金の形を見ると、基本の機能は無料にしておき、求人をもっと多くの人に見せたい企業が有料のプランを選ぶ、という作りになっています。無料の範囲で求人と応募者の管理まで完結できる一方、届く範囲を広げたいときにはお金がかかる、と理解しておくと使い方を誤りません。
求人ボックスとの違い
「エンゲージと求人ボックスは何が違うのか」も、よくある質問です。2つは役割がまったく違います。
| engage(エンゲージ) | 求人ボックス | |
|---|---|---|
| どんなサービスか | 企業が採用ページと求人を作り、応募者を管理する採用管理ツール | 求職者が仕事を探す求人検索サイト |
| 使うのは誰か | 求人を出す企業・店舗 | 仕事を探す人(求人を出す企業は「採用ボード」から掲載) |
| 2つの関係 | engageで公開した求人は求人ボックスにも自動で載る | engage以外の経路の求人も集まっている |
求人ボックスはカカクコムが運営する求人検索サイトで、企業が直接、無料で求人を出せる「求人ボックス 採用ボード」も用意されています(出典: 求人ボックス「無料求人掲載」2026年10月確認)。engageを使っていれば、求人ボックスには自動で載るので、まずはengage側の求人を整えるのが手間の少ない順番です。採用ボードにも直接出すなら、どの求人をどちらの経路で出したかを控えておくと、応募がどこから来たかを追いやすくなります。
engageは「自社の受け皿」と「Indeed以外の入口」
ここまでを整理すると、使い方がはっきりします。
| 掲載期間を買う求人サイト | engage | |
|---|---|---|
| 何にお金を払うか | 掲載の枠と期間 | 基本は払わない(露出を増やすなら有料プラン) |
| 求人の置き場所 | 求人サイトの中 | 自社の採用ページ |
| 求職者の入口 | その求人サイトの利用者 | エンゲージ、求人ボックス、スタンバイ、Googleしごと検索など |
| 掲載をやめたら | 求人が消える | 採用ページは手元に残る |
いまのengageは、自社の採用ページを持つ受け皿であり、Indeed以外の求人サイトへの入口です。入口は1つでも多いほうがいい、というのが代表の中野谷の考え方です。
代表・中野谷のひとこと
Indeedを見て、この求人よかったなと思ったときに、ほかのサイトも見たりするんですよ。もしかしてこっちだったら時給が高いかなとか、もっと詳しい情報がないかなと思って。で、ほかのサイトを見に行ったときに載っていなかったら、似たような求人が代わりに出てきちゃうので、そっちに流れちゃうんですよ。なので、必ず全部出しちゃったほうがいいです。
(YouTube「【完全攻略】採用のプロが語る最新のトレンド!採用難時代にコンテンツ使い方次第で劇的に変化!」より)
参考までに、当社の支援先72社の応募22,442件のうち、エンゲージ経由は1.7%で、Indeed経由は77.6%でした(出典: AccompanyOn「店舗採用データ 2026」2026年。2026年1〜8月・当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。これは支援先が掲載していた媒体の構成比で、媒体の優劣ではありません。エンゲージを使っていたのは30社で、会社によって力の入れ方も違いますし、Indeedへの転載が終わる前の期間も含んでいます。ただ、店舗の採用では応募の多くがIndeedから来ているのが実態なので、engageだけで採用を回そうとするのではなく、受け皿として使い、Indeedへの出し方は別に考えるのが安全です。
立ち上げの手順は4つに絞る
はじめて使う場合は、機能を全部見ようとせず、次の順番で進めてください。
- 会社情報と写真を埋める — 事業内容、所在地、店舗の写真。求職者が「どんな会社か」を判断する土台です。空欄が多いと、求人がよくても不安が残ります
- 主力の求人を1本だけ作る — 最初から何本も作ると、どれが効いたのか分からなくなります。職種名は社内の呼び名ではなく、求職者が検索する言葉にします
- 写真をそろえる — 「誰と働くか」が分かる写真を1枚目に、「どこで働くか」「何をしているか」「条件が目で分かる1枚(まかない、髪型やネイルの自由など)」を続けます。凝った写真より、ふだんの職場の写真のほうが反応がいいのが現場の実感です
- 応募が来たときの担当と返信のルールを決める — 誰が、いつまでに、どの手段で返すか。決めないまま公開すると、応募が来たときに慌てます
代表・中野谷のひとこと
そんなに難しくないですよ。何を書くかというところは難しいです。デザインはフォーマットが決まっているので、スプレッドシートやExcelに入れていくぐらいの感覚で打ち込んでいく感じです。
操作そのものより、書く中身のほうに時間をかけてください。仕事内容、1日の流れ、一緒に働く人、ここで働くと何が得られるか。ここは社長や店長が一度しっかり考える必要があります。
向いている募集、向いていない募集
engageのような採用管理ツールの採用ページは、テンプレートの枠で作ります。そのため、年齢の制限のように書いてはいけないことはそもそも書けませんし、最低賃金を下回る条件は弾かれる、と代表の中野谷は説明しています。求人としての守りが固い反面、表現の自由度は限られます。
アルバイト・パートの募集のように、条件と仕事内容をきちんと並べれば判断してもらえる募集には、十分に向いています。一方で、会社の考え方や、店長になるまでの道筋、実際に働いている人の声などをじっくり伝えたい社員の採用では、枠に収まりきらないことがあります。その段階になったら、自社サイトの採用ページと組み合わせるのがおすすめです。
応募が来ないときは3つに切り分ける
「engageで公開したのに応募がない」とき、原因は次の3つのどれかです。切り分けずに原稿だけ直しても、たいてい変わりません。
- 表示されていない — 求人が、その仕事を探す人のカテゴリーに入っていない可能性があります。職種名を、求職者が実際に使う言葉に変えてください。同じ仕事でも、名前ひとつで探している人の数は大きく変わります
- 表示はあるのにクリックされない — 一覧で見られているのは、職種名・1枚目の写真・給与・勤務地くらいです。この4つを見直します
- クリックはあるのに応募されない — 求人詳細で不安が消えていません。写真が足りない、条件を絞りすぎている、応募フォームの項目が多い、が典型的な原因です
条件の絞りすぎは、特にもったいない失敗です。「未経験不可」「シフト固定」と書いた時点で、会えたかもしれない人を取りこぼします。間口は広げて、見極めは面接で行う。この順番のほうが採用数は増えます。職種名と写真の考え方は「求人原稿の書き方|クリックと応募が変わる職種名・写真・給与の見せ方」で、職種名の付け方は「求人タイトル(職種名)とは?アルバイト求人の付け方と飲食店の例文」で詳しく扱っています。
無料の限界と、その先の選択肢
ここまでやり切っても、無料の掲載には構造的な上限があります。
- 届く範囲に天井がある — 無料の掲載は、求人がいちばん関係の深い層に届くところまでです。隣の職種を探している人や、まだ本気で探していない人まで広げるには、有料の露出が要ります
- 時間が費用の代わりになる — 職種名の調整、求人の書き分け、写真の入れ替え、応募者への返信を、すべて自社で回すことが前提です。お金はかかりませんが、人の時間はかかっています
- 急ぎの採用には向きにくい — 応募が安定するまでに時間がかかります。今月中に1人、という状況では無料だけでは苦しくなります
限界が見えたら、次のどれかに進みます。
- engageの有料プランで露出を足す — 公式は、求人の露出を大きく増やせる有料プランとして案内しています。料金や課金の方式は、申し込み前に公式で確かめてください
- Indeedに別の経路で出す — 応募の多くがIndeedから来ている地域・職種なら、Indeedへの直接投稿を並行します。Indeedの無料掲載には件数や表示期間のルールもあるので、無料と有料の使い分けは「Indeedの無料と有料の違い|見分け方・無料で載らない理由と使い分け」を参考にしてください
- 運用を外に任せる — 職種名の設計、求人の書き分け、原稿の改善、応募者への返信を自社で回しきれないなら、外部の手を借りる段階です
どれを選ぶにしても、判断の材料になるのは「いまどの段で人が落ちているか」という数字です。表示が足りないのか、クリックが足りないのか、応募後の返信で落ちているのか。それが分かれば、お金の入れ先を間違えません。
まとめ
- engageは、採用ページの作成・求人掲載・応募者管理を無料で使える採用管理ツール。2026年10月時点で、求人ボックス、スタンバイ、Googleしごと検索などに自動で載る
- 2026年6月11日でIndeedへの求人転載(Indeed連携)は終わった。いまは「自社の受け皿」と「Indeed以外の入口」として使い、Indeedには直接投稿など別の経路で出す
- 求人ボックスは求職者が仕事を探す検索サイトで、engageの求人の載り先の1つ。役割が違うので、比べるより組み合わせて使う
- 立ち上げは「会社情報・求人1本・写真・返信ルール」の4つから。アルバイトの募集には十分向いていて、社員の採用は自社サイトとの組み合わせを考える
- 無料には、届く範囲・運用の時間・スピードの3つの限界がある。やり切ってから有料や別経路に進む
次の一歩は、engageで出している求人の応募が、これまでどの経路から来ていたかを振り返ることです。Indeedからの応募を前提にしていたなら、Indeedへの出し方を今日のうちに決めてください。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
無料の採用管理ツールで採用ページを作る考え方と、向いている募集・向いていない募集を代表が話しています。収録はengageのIndeedへの求人転載が終わる(2026年6月)前なので、連携先はこの記事と公式情報でご確認ください。
よくある質問
エンゲージは本当に無料で使えますか?
2026年10月時点の公式の費用ページでは、基本機能はすべて無料で、初期費用・維持費用・採用課金もかからないと案内されています。採用ページの作成、件数や期間の制限のない求人掲載、応募者管理が無料の範囲です。露出を増やしたい場合の有料プランとして、エンゲージプレミアムが用意されています。
エンゲージの求人はIndeedに載りますか?
2026年6月11日で、engageの求人をIndeedへ転載する連携は終わっています。自動掲載先として案内されているのは、求人サイトのエンゲージ、求人ボックス、スタンバイ、キャリアインデックス、Googleしごと検索、Yahoo!などです。Indeedにも出したい場合は、Indeedへの直接投稿など別の経路が必要です。
エンゲージと求人ボックスの違いは何ですか?
求人ボックスは、求職者が仕事を探すための求人検索サイトです。engageは、企業が採用ページと求人を作り、応募者を管理するための道具です。engageで公開した求人は、求人ボックスにも自動で掲載されます。求人ボックスには、企業が直接無料で求人を出せる「求人ボックス 採用ボード」もあります。
エンゲージで応募が来ないときは、何から見直せばよいですか?
表示されていないのか、表示はあるのにクリックされないのか、クリックはあるのに応募されないのかを切り分けます。表示なら職種名、クリックなら職種名と1枚目の写真と給与、応募なら条件の絞りすぎと求人詳細の情報不足が主な原因です。
エンゲージの採用ページは、どんな募集に向いていますか?
アルバイト・パートのように、決まった項目で条件と仕事内容を伝えれば判断してもらえる募集に向いています。会社の考え方や店長へのキャリアなどをじっくり伝えたい社員の採用では、テンプレートの枠に収まりにくいので、自社サイトの採用ページと組み合わせるのがおすすめです。