面接の種類一覧と選び方|個人・集団・オンライン・AI面接、店舗のアルバイトに合うのは
この記事の結論
面接の種類は、人数で分けると個人面接と集団面接、場所で分けると対面・電話・オンライン、時間の合わせ方で分けると日時を決めて行う面接と、応募者が好きな時間に受ける録画面接・AI面接に整理できます。店舗のアルバイトなら、一次はオンラインかAI面接で勤務条件と会話を確かめ、二次は店で会って職場を見てもらう組み合わせが、店長の手間と応募者の受けやすさを両立させやすい形です。
「面接の種類」で調べると、グループディスカッションや役員面接など、新卒の就職活動を前提にした説明がたくさん出てきます。けれど、店舗のアルバイト面接で確かめたいことは、もっと手前にあります。入れる曜日と時間帯が合うか、話していて問題がないか、そして本当に初日に来てくれるか。この3つを、店長の手間をかけすぎずに確かめられる形を選ぶのが、店舗の面接選びです。
この記事では、面接の形式を3つの軸で整理して一覧にし、それぞれが店舗のアルバイト採用でどこに向くか、どう組み合わせるかをまとめます。最後に、どの形式を選んでも変わらない決まりにも触れます。
面接の種類は「人数・場所・時間の合わせ方」の3つの軸で整理できる
面接の形式はたくさんあるように見えますが、次の3つの軸の組み合わせで考えると見通しがよくなります。
| 軸 | 種類 | 選ぶときの見どころ |
|---|---|---|
| 人数 | 個人面接 / 集団面接 | 1人ずつ深く聞くか、一度に多くの人に会うか |
| 場所 | 対面 / 電話 / オンライン | 応募者に来てもらうか、離れたまま話すか |
| 時間の合わせ方 | 日時を決めて行う / 応募者が好きな時間に受ける(録画面接・AI面接) | 店長と応募者の予定を合わせるか、合わせずに進めるか |
たとえば「オンラインの個人面接」は、場所がオンライン、人数が個人、時間は日時を決めて行う形です。「AI面接」は、場所がオンライン、人数が個人、時間は応募者が好きなときに受ける形になります。形式の名前より、この3つのどれを動かしたいのかを先に決めると、選び間違いが減ります。
面接の種類一覧: 店舗のアルバイトでの使いどころ
店舗のアルバイト採用で出てくる形式を、使いどころと注意点で並べました。
| 形式 | どんな面接か | 店舗のアルバイトでの使いどころ | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 対面の個人面接 | 店や事務所で1人ずつ話す | 二次面接や最終の確認。職場を見てもらい、条件をすり合わせる | 店長の時間をいちばん使う。来ない人がいると、待つ時間がそのまま空く |
| 集団面接 | 何人かの応募者に同時に会う | オープニングなど、一度に多くの人を採るとき | 1人あたりの時間が短い。ほかの応募者の前では話しにくいことがある |
| 電話面接 | 電話で話を聞く | 最初の確認。勤務できる時間帯や通勤を短く聞く | 表情が見えない。記録を残す手順を決めておく |
| オンライン面接 | ビデオ通話で話す | 一次面接。移動がないので予約してもらいやすい | 入り方の案内でつまずく人がいる。画面越しの印象に頼りすぎない |
| 録画面接 | 決まった質問に、応募者が動画で答える | 日程を合わせにくいときの一次 | 届いた動画を見て評価する時間は店に残る |
| AI面接 | AIが質問し、回答に応じて追加で聞き、記録と一次評価を返す | 応募が多い、夜や休日に動く応募者が多いときの一次 | 受けてもらうための声かけが要る。質問の作り方で使える度合いが変わる |
| 職場見学・説明会 | 店の様子や仕事の流れを見てもらう | 面接と組み合わせて、働くイメージを持ってもらう | 実際の作業をしてもらうなら、その時間の扱いを先に確かめる |
録画面接とAI面接の違いは「録画面接(動画選考)とAI面接の違いを整理する」で詳しく比べています。
個人面接と集団面接の違い
個人面接と集団面接のいちばんの違いは、1人の応募者にかけられる時間と、話しやすさです。
個人面接は、入れる曜日や時間帯、これまでの仕事の進め方など、人によって答えが違うことを深く聞けます。気になった答えには、その場で「それはどういうことですか」と確かめられます。店舗のアルバイト採用で多いのは、この形です。
集団面接は、同じ時間に何人もの応募者に会えるので、説明を一度で済ませられます。一方で、1人あたりの持ち時間は短くなり、ほかの応募者の前では、勤務できる時間の事情や前の職場を辞めた理由を話しにくいこともあります。店舗で集団面接が使われやすいのは、オープニングスタッフをまとめて採るときです。その場合も、店の説明や仕事の流れの紹介は全員まとめて行い、勤務条件の確認は1人ずつ短く行う、と分けると無理がありません。
使い分けの目安は単純で、応募者が少ない時期や、1人ひとりの条件を細かく確かめたい採用は個人面接、短い期間に多くの人を採るときだけ、説明の部分を集団にまとめる、という考え方です。
対面・電話・オンライン: 場所で選ぶ
場所の選び方は、雇う形で分けて考えると決めやすくなります。
代表・中野谷のひとこと
社員は、会った方がいいと思います。アルバイトは、僕はオンラインでやっちゃっています。短い時間で組んでやっていった方がいいかなと思います。そうしないと時間を取られすぎちゃうし、たくさん面接するとなったときに、毎回会っていたら、回数が大変なことになっちゃうので。
私たちが店舗の面接で勧めているのも、この分け方です。アルバイトの最初の面接は、オンラインか電話で、勤務できる時間帯と会話を確かめる。店で会うのは、その先に進んでもらう人に絞る。店長や社員として迎える人は、話しながら経験や考え方を掘り下げたいので、対面の時間をきちんと取ります。オンライン面接の準備や当日の進め方は「オンライン面接のやり方」にまとめています。
もう1つ、場所を決めるときに忘れたくないのが、店の外で会う場合です。面接をカフェなど、ふだん働いている場所以外で行うこともあると思います。求職者に対するセクシュアルハラスメントを防ぐ措置は、2026年10月1日から事業主の義務になりました。厚生労働省は、対象となる求職活動に採用面接が含まれ、オンラインのやり取りや、飲食店など労働者が通常働いている場所以外で行われるものも対象になると説明しています(出典: 厚生労働省Webマガジン「求職活動等をする方を守るために」2026年10月確認)。どの場所で面接をするにしても、面接を行う時間帯と場所、連絡に使う手段を先に決めておいてください。
録画面接とAI面接: 応募者が好きな時間に受ける形
3つ目の軸、時間の合わせ方を変えるのが、録画面接とAI面接です。店長と応募者の予定を合わせる必要がなくなるので、営業中でも面接が進みます。
この形が店舗に合いやすいのは、応募者が動ける時間と、店長の手が空く時間がずれているからです。当社の支援先でAI面接を受けた1,117人のうち、50.9%は平日の9時〜18時以外の時間帯に受けていました(出典: 当社「店舗採用データ 2026」。AI面接を導入した当社支援先6社、2026年5月19日〜9月26日の実績で、市場平均ではありません)。夜や休日に動く人と、ランチとディナーの間にしか時間が取れない店長とでは、面接の日程がなかなか合いません。
ただし、応募者が好きな時間に受けられる形には、はっきりした弱点もあります。
代表・中野谷のひとこと
結局オンラインのAIアバターの面接なので、そこに抵抗がある人って、一定数いるんです。そこは僕たちの方で、応募者に対してやっていかなきゃいけない。人の手がかかっていくところです。
(YouTube「AI面接で採用は変わる?茂木さんに新規事業を本気で相談!」より)
いつでも受けられる形にすると、受けていない人に一声かける仕事が新しく生まれます。録画面接やAI面接を選ぶときは、その声かけを誰がやるかまでセットで決めてください。
店舗のアルバイトに合う組み合わせ方
形式は1つに決める必要はありません。一次と二次で形式を変えると、それぞれの弱点を補えます。店舗のアルバイト採用でよく使う組み合わせは次の3つです。
- 応募がそれほど多くない店 — 一次はオンラインか電話で短く、二次は店で会う。店長が自分で面接したい店に向きます
- 応募が多い、または夜や休日の応募が多い店 — 一次はAI面接、二次は店で会う。店長は届いた記録を見て、会う人を決めます
- オープニングなど、短い期間にまとめて採るとき — 店の説明はまとめて行い、条件の確認は1人ずつ。説明会のあとに、オンラインか店で個別に話す
どの組み合わせでも、店で会う二次面接は「職場を見てもらい、ここで働きたいと思ってもらう場」として残しておくのがおすすめです。一次と二次で何を分けて持たせるかは「一次面接と二次面接の役割分担」で整理しています。
どの形式を選んでも変わらない3つのこと
形式を変えても、守ることは変わりません。
- 質問と評価の基準を先に決める — 厚生労働省は、面接では職務を遂行するのに必要な適性・能力を評価するため、質問項目と評価基準をあらかじめ決めておくことを求めています(出典: 厚生労働省「公正な採用選考の基本」2026年10月確認)。集団面接でも、オンラインでも、全員に同じことを聞ける形にしておきます
- 仕事と関係のないことは聞かない — 本籍や家族のこと、住まいの様子、宗教や支持政党などは、どの形式でも聞きません。店舗の面接で悪気なく出やすい質問は「面接で聞いてはいけないこと」にまとめています
- 求職者とのやり取りのルールを決めて伝える — 面接を行う時間と場所、連絡に使う手段を決め、スタッフと応募者の両方に伝えます。厚生労働省のリーフレットにも、事業主があらかじめ決めておくルールの例として、面談の時間や場所の指定、やり取りに使うSNSの種類の指定が挙がっています(出典: 厚生労働省「男女均等な採用選考ルール」令和8年6月作成)
まとめ
- 面接の種類は、人数(個人・集団)・場所(対面・電話・オンライン)・時間の合わせ方(日時を決める・好きな時間に受ける)の3つの軸で整理できる
- 店舗のアルバイトなら、一次はオンラインかAI面接で条件と会話を確かめ、二次は店で会って職場を見てもらう形が合わせやすい。社員や店長候補は対面の時間をきちんと取る
- どの形式でも、質問と評価の基準を先に決め、仕事と関係のないことは聞かず、面接の時間・場所・連絡手段のルールを決めておく
次の一歩は、直近1か月の面接を「店で会った」「オンライン・電話」「来なかった」の3つに分けて数えてみることです。来なかった人のために空けた時間が多いなら、一次の形式を変える価値があります。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
一次面接を最初はオンラインで行い、人となりや本当に来てくれるかを確かめていることを、代表が話しています。
よくある質問
面接の形式には、どんな種類がありますか?
人数で分けると個人面接と集団面接、場所で分けると対面・電話・オンライン、時間の合わせ方で分けると、日時を決めて行う面接と、応募者が好きな時間に受ける録画面接・AI面接があります。これに職場見学や説明会を組み合わせることもあります。
個人面接と集団面接の違いは何ですか?
個人面接は1人ずつ話を聞くので、勤務できる時間や経験を深く確かめられます。集団面接は一度に何人にも会えますが、1人あたりの時間が短く、ほかの応募者の前では話しにくいこともあります。店舗のアルバイトでは、説明はまとめて行い、条件の確認は1人ずつ行う形が使いやすいです。
アルバイトの面接はオンラインでもかまいませんか?
かまいません。勤務できる曜日や時間帯、話していて問題がないかといった最初の確認はオンラインで足ります。職場の雰囲気を見てもらうことや雇用契約の手続きは、店で会って行うと無理がありません。
録画面接とAI面接は何が違いますか?
どちらも応募者が好きな時間にスマホなどで受けられる形です。録画面接は決まった質問に動画で答えてもらい、評価は人が動画を見て行います。AI面接は回答に応じて追加の質問をし、文字起こしや一次評価まで返すので、店長が見る時間を減らせます。
どの面接の形式でも気をつけることは何ですか?
質問と評価の基準を先に決めて全員に同じように聞くこと、本籍や家族のことなど仕事と関係のないことを聞かないこと、求職者へのセクシュアルハラスメントを防ぐために面接の時間・場所・連絡手段のルールを決めておくことの3つです。