求人写真の撮り方|店舗のアルバイト募集で応募につながる写真と撮影リスト
この記事の結論
店舗のアルバイト求人の写真は、「誰と働くか」「どこで働くか」「どんな仕事をするか」の3つが1枚ずつ伝わるようにそろえます。スタッフの写真はスマホで撮った自然なものが向き、内装はお客さま向けの予約サイトに載せられるくらいきれいに撮るのが、代表の中野谷が勧める使い分けです。
店舗のアルバイト求人を見ていると、写真が1枚もないもの、ロゴや外観だけのものがまだ多くあります。とりあえず空欄を埋めた写真は、求職者に何も伝えません。この記事では、店舗の求人に載せる写真を「何を伝えるための1枚か」から決め、スマホでどう撮るかまでを具体的にまとめます。素材にしているのは、代表の中野谷がYouTubeで話したスタッフ写真の撮り方と、私たちが店舗の求人で実際に試してきたことです。
求人原稿の中での写真の位置づけ(一覧のサムネイルと詳細ページの役割の違い)は「求人原稿の書き方|クリックと応募が変わる職種名・写真・給与の見せ方」で触れているので、ここでは撮り方と選び方に絞ります。
写真は、文章では伝わらないものを運ぶ
Indeedも、社員や職場の様子を写真で見せると、文章だけでは伝えにくい雰囲気が伝わると案内しています(出典: Indeed「採用担当者必見!Indeed(インディード)に求人情報を掲載する際の書き方ポイント」2026年9月確認)。求職者が知りたいのは「ここで働いたら、どんな毎日になるか」です。それを一目で運べるのが写真です。
写真が効いているかは、2つの数字で見ます。一覧でのサムネイルはクリック率に、詳細ページの写真は応募率に効きます。当社の支援先34社のIndeed有料配信では、表示からクリックに進んだ割合が合算で6.4%、クリックから応募に進んだ割合が3.27%でした(出典: AccompanyOn「店舗採用データ 2026」2026年。2026年7月31日〜8月29日頃の30日間・当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。自店の求人のどちらが低いかで、先に直す写真が決まります。
そろえる写真は3種類
中野谷が求人の写真で必ずそろえてほしいと話しているのは、次の3つです。
1. 誰と働くか 一緒に働く先輩や、面接と教育を担当する店長・マネージャーの写真です。同じ看板の店が近所に並んでいたら、応募する人が比べるのは店長の人柄くらいしかない、と中野谷はよく話します。店長が顔を出して「面接も、入ってからの教育も私が担当します」と添えると、応募する側は会う相手が分かって安心できます。撮るときは、ぜひ満面の笑顔で。アルバイトの面接で、怖そうな人に会いたい人はいません。
2. どこで働くか 内装と外観です。とくに美容サロンのように、応募する人が中に入ったことがない業態では、内装の写真がないと職場を想像できません。飲食店は、外から見た雰囲気も職場の印象を左右します。外観の写真は、面接の日に道に迷わないための目印にもなります。
3. どんな仕事をするか 実際に仕事をしている場面です。名前だけでは中身が想像しにくい仕事ほど、写真で見せる価値があります。たとえば「セルフ」とつく店でも、実際にはお客さまへの説明やカウンセリングの時間が長いことがあります。そうした場面の写真があると、「こういう仕事をするのか」が伝わります。研修の場面も効きます。先輩が教えている様子が写っていれば、教科書を渡されて終わりではないことが伝わります。
スタッフはスマホで、内装はきれいに
写真の撮り方で、中野谷がはっきり分けているのが次の使い分けです。
- スタッフの写真はスマホで十分 — 画素の粗さは気にしなくて構いません。プロが撮った宣材写真のような仕上がりだと、「どうせこの人は店にいないのでは」と受け取られることがあります。使い回しではなく、今いるメンバーが和やかに働いている感じが出ているほうが効きます
- 内装は、お客さま向けの予約サイトに載せられるくらいきれいに — 職場の清潔さや雰囲気は、そのまま「働きやすそうか」の判断材料になります。暗い店なら、照明を全部つけるか、雰囲気が伝わるように撮り方を工夫します
もう一つ、よく見かけるのが、背景を大きくぼかしたり加工したりして、どこで撮ったのか分からなくなっている写真です。人はきれいに写っても、職場が見えなければ「どこで働くか」は伝わりません。背景に店の中が分かる程度には写し込んでください。
撮影リスト(そのまま使える形)
開店前か、お客さまが少ない時間に、スタッフ2〜3人で撮れる量です。
- [ ] 店長・マネージャーの笑顔の写真(上半身、店内で)
- [ ] スタッフ2〜3人が並んだ写真(肩が触れるくらい近づいて)
- [ ] 接客・調理・施術など、メインの仕事をしている場面
- [ ] 先輩が新人に教えている場面
- [ ] 店内の全体(入口側から奥に向かって)
- [ ] 休憩スペースやバックヤード(見せられる範囲で)
- [ ] 外観(入口が分かる角度で)
- [ ] まかない・制服など、原稿に書いた条件を裏づけるもの
撮った写真は、掲載後に自分のスマホで一覧画面を開き、サムネイルで顔や入口が切れていないかを必ず確かめてください。
写真で「欲しい人」を選ばない
写真に写っている人は、そのまま「この店で働いている人」として読まれます。だからこそ、写真の選び方には法令上の注意があります。厚生労働省は、男女のいずれかを採用する方針で、写真やイラストにより一方の性に偏った職場を強調する表現を、男女雇用機会均等法上の違法事例として挙げています(出典: 厚生労働省「男女均等な採用選考ルール」2026年9月確認)。
写真は、応募者を選別する道具ではなく、職場をありのまま見せる道具です。実際に働いているメンバーを、そのまま写してください。時間帯で求人を分けているなら、その時間帯に実際に入っているメンバーの写真を使うと、読む人は自分が一緒に働く相手を正しく想像できます。
写真の次は、動画で1日の流れを
動画を載せられる場所があるなら、写真の先に動画も検討する価値があります。求人媒体によっては載せられない場合もありますが、自社の採用ページや公式LINEの登録者向けに見せる方法があります。中野谷のおすすめは、スタッフの出勤から退勤までを通しで追う動画です。人柄、内装、仕事内容が1本で伝わります。仕事内容の欄に書く1日の流れと合わせると、さらに具体的になります。
撮る前に決めておくこと
- 掲載の同意 — どの媒体に、どのくらいの期間載せるかを伝えたうえで、本人の同意を取ります。やりとりを記録に残しておくと安心です
- 退職したときの差し替え — 辞めたスタッフの写真を載せ続けないよう、差し替えのルールを先に決めます
- お客さまを写さない — 店内の撮影は、お客さまがいない時間に行います
- 実際とかけ離れた加工をしない — 入ってからの「写真と違う」は、早く辞める理由になります
まとめ
- 写真は「誰と働くか」「どこで働くか」「どんな仕事をするか」の3つをそろえる。店長の笑顔と「私が面接します」の一言が効く
- スタッフはスマホで自然に、内装は予約サイトに載せられるくらいきれいに。背景をぼかしすぎない
- 写真で一方の性に偏った職場を強調しない。実際のメンバーをそのまま写す
- 同意と退職時の差し替えルールを、撮る前に決めておく
次の一歩は、いま出している求人の写真を並べて、3つのうち欠けているものに印をつけることです。欠けている1枚を撮るだけでも、求人の伝わり方は変わります。数字で効果を確かめる方法は「Indeedで応募が来ない7つの原因と改善チェックリスト」で紹介しています。
よくある質問
求人に写真は必ず載せたほうがよいですか?
載せてください。誰もが知っている大手チェーンでもない限り、写真がないと求職者は職場を思い浮かべられません。ロゴや外観の1枚だけで済ませず、人・場所・仕事の3つが分かる写真をそろえます。
求人のスタッフ写真はプロに撮ってもらうべきですか?
スタッフの写真はスマホで十分です。作り込んだ写真は「実際にはこの人はいないのでは」と思われることがあります。一方で内装は、職場の雰囲気が伝わるよう明るく、きれいに撮る価値があります。
写真で男女どちらかを多く写してもよいですか?
厚生労働省は、男女のいずれかを採用する方針で、写真やイラストにより一方の性に偏った職場を強調する表現を男女雇用機会均等法上の違法事例として挙げています。実際に働いているメンバーを、そのまま写すのが基本です。
スタッフの写真を求人に使うときに気をつけることは?
どの媒体にどのくらいの期間載せるかを伝えて本人の同意を取り、退職したら差し替えるルールを決めておきます。お客さまが写り込まない時間に撮ることも大切です。