Googleしごと検索に自社求人を載せる方法
この記事の結論
Googleしごと検索に自社の求人を載せるには、1つの求人ごとにページを用意し、そのページに求人情報の構造化データ(JobPosting)を入れて、Googleに見つけてもらう必要があります。自分で実装しなくても、Googleしごと検索への掲載に対応した無料の採用管理ツールを使えば、原稿を登録するだけで条件を満たせます。
「居酒屋 バイト ○○駅」のように検索すると、検索結果の上のほうに求人がまとまって表示されることがあります。これが一般に「Googleしごと検索」と呼ばれている機能です。同じ地域で、競合の求人は出ているのに自社の求人は出てこない。この差は広告費の差ではありません。Googleが読み取れる形で求人ページを用意しているかどうかの差です。この記事では、Googleが公開している公式ドキュメントをもとに、仕組み、載るための条件、現実的な載せ方、運用で止まりやすい点を順に説明します。
※本記事の仕様は、Googleの公式ドキュメントで2026年9月時点に確認した内容です。提供状況や必要な項目は変わることがあるため、実装の前に最新の公式ドキュメントをご確認ください。
2026年9月時点の提供状況
まず、いまも使える機能かどうかを確認しておきます。Googleの開発者向けドキュメント「求人情報(JobPosting)の構造化データ」では、求人検索の機能を利用できる地域に日本が含まれていて、終了の告知もありません。ページは2026年9月に更新されています(出典: Google 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」2026年9月確認)。Googleの検索ヘルプでも、求職者向けに検索結果から求人を探す方法が案内されていて、応募は元の求人サイトに移動して行うと説明されています(出典: Google 検索ヘルプ「Google で求人情報を検索する」2026年9月確認)。
なお「Googleしごと検索」は一般に広く使われている呼び名で、Googleの開発者向けドキュメントでは「求人検索」の機能として説明されています。
媒体ではなく「読み取って並べる」仕組み
Googleしごと検索は、Indeedのように出稿してお金を払う場所ではありません。Googleが各社の求人ページを読み取り、求人情報として読める形になっていれば、検索結果の求人の枠に表示します。ここから次の性質が出てきます。
- Googleに掲載料を払う仕組みではない。広告枠ではないので、お金で順位を上げることもできない
- 出発点は「求人ページがあること」。ページがなければ、そもそも読み取ってもらえない
- 応募は、求職者が元の求人ページに移動してから行う
つまり、すでにある求人ページの見られ方を増やす入口です。Indeedなどの媒体と取り合うものではなく、並べて持っておく入口だと考えるのが実態に合います。
載るための3つの条件
公式ドキュメントに沿うと、条件は3つにまとめられます(出典: Google 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」2026年9月確認)。
- 1つの求人に1つのページがあること — 構造化データは、求人が1件だけ載っているページにしか使えません。複数の職種を並べた「採用情報」の一覧ページや、求人が載っていないページに入れることは認められていません
- そのページに構造化データ(JobPosting)が入っていること — 職種名(title)、仕事内容(description)、掲載日(datePosted)、採用する会社(hiringOrganization)、勤務地(jobLocation)が必須です。募集期限がある場合は、有効期限(validThrough)も必要です。人が読む本文とは別に、検索エンジン向けのラベルを付けるイメージです
- Googleにページを見つけてもらえること — 公式ドキュメントでは、求人ページの場合はサイトマップよりもIndexing APIを使うことが勧められています。Googleにより早くページを読みに来てもらえるためです
あわせて、ページには応募の手段があること、求人の詳細を見るのにログインが要らないことも求められています。多くの会社にとっての実際のハードルは、2つ目の構造化データです。
現実的な3つの載せ方
載せ方1: Googleしごと検索に対応した無料の採用管理ツールを使う(最短) 採用ページと求人を無料で作れるツールの中には、Googleしごと検索への掲載に対応しているものがあります。たとえばengage(エンゲージ)は、公式の費用ページで「Googleしごと検索に対応」と案内しています(出典: engage「費用」2026年9月確認)。Airワーク 採用管理も、無料の機能としてGoogleやYahoo!などの検索エンジンへの自動転載を挙げています(出典: Airワーク 採用管理「機能一覧」2026年9月確認)。原稿を登録するだけで条件を満たせるので、制作費も専門知識もいりません。自社サイトがない、あるいは更新に手が回らない会社は、ここから始めるのが現実的です。
代表の中野谷は、こうした無料の採用管理ツールを「求人を置くだけでなく、会社の説明から仕事の一覧、1本ずつの求人、応募までを1か所にまとめられる採用ページ」として使うことを勧めています。操作は、決まった枠に文字と写真を入れていく感覚で難しくありません。難しいのは「何を書くか」のほうです。
載せ方2: 自社サイトに求人ページを作り、構造化データを入れる 自社のブランドで見せたい、応募の窓口を自社で持ちたい場合はこちらです。制作会社には「求人ページに構造化データ(JobPosting)を入れてほしい」と伝えれば話が通ります。大事なのは、管理画面から求人を足すたびに、自動で構造化データが入る仕組みにしておくことです。ここを決めずに作ると、最初の1件は載ったのに、2件目からは載らないということが起きます。
載せ方3: 対応している求人サイトに掲載する 利用中の求人サイトが対応していれば、掲載するだけでGoogleしごと検索に出る可能性があります。ただしこの場合、求職者が移動する先は求人サイトのページで、自社の資産にはなりません。載せ方1・2と並べて使う前提で考えてください。
運用で止まりやすいポイント
形を整えれば終わり、ではありません。実務でつまずくのは次の点です。
- 項目を埋め切る — 職種名・仕事内容・会社名・勤務地・掲載日は必ずそろえます。「関東一円」のような曖昧な勤務地や、職種名に会社名や条件を詰め込む書き方は避けます
- 募集の終わりを必ず伝える — 公式ドキュメントでは、募集が終わった求人は、有効期限を過去の日付にする、ページを削除する、構造化データを外す、のいずれかで対応するよう示されています。終わった求人を載せたままにすると、応募できない求人に人を送り続けることになります
- 順位は操作できない — 広告ではないので、表示のされ方に直接手を入れることはできません。できるのは、職種名と勤務地を求職者の検索する言葉に合わせることと、項目を欠けなくそろえることです
- 出てくるまで時間がかかる — 公開してすぐに表示されるとは限りません。出ないからといって何度も作り直さず、ページが読み取られているかを先に確かめてください
なぜ今、自社の求人ページを持つべきか
当社の支援先72社の応募22,442件のうち、77.6%はIndeed経由でした(出典: AccompanyOn「店舗採用データ 2026」2026年。2026年1〜8月・当社の支援先が掲載していた媒体の構成比で、媒体の優劣や世の中全体のシェアではありません)。店舗の採用は、1つの媒体に大きく頼っているのが実態です。
その1つの媒体も、仕組みが変わります。Indeedは2025年7月から、掲載する求人を「直接投稿」と「連携している採用管理ツールからの掲載」の2つを標準とし、他のサイトを読み取って載せる求人は限定的になると発表しています(出典: Indeed「Indeedに掲載される求人情報の『Indeedエントリー』標準化について」2026年9月確認)。自社サイトに求人ページを置いておけば自然にどこかで拾われる、という前提は、もう置けません。
代表の中野谷は、求人媒体には正直なところ流行りすたりがある、と話しています。媒体のルールや勢いが変わっても残るのは、自社の名前で持っている求人ページです。Googleしごと検索は、その求人ページを見てもらう入口の1つとして、費用をかけずに足せる選択肢です。
そして、入口を増やしても、ページに応募したくなる材料がなければ意味がありません。条件を並べるだけで終わらせず、誰と働くのか、どこで働くのか、1日の流れがどうなっているのかを、写真つきで載せてください。原稿の見せ方は「求人原稿の書き方|クリックと応募が変わる職種名・写真・給与の見せ方」で、Indeed側で表示を増やす考え方は「Indeedの無料掲載と有料掲載の違い・使い分け」で詳しく扱っています。
まとめ
- Googleしごと検索は、2026年9月時点でGoogleの公式ドキュメント上、日本でも提供されている。媒体ではなく、求人ページを読み取って並べる仕組みで、掲載料も順位の売り買いもない
- 載る条件は「1求人1ページ」「構造化データ(JobPosting)」「Googleに見つけてもらえること」の3つ。対応した無料の採用管理ツールを使えば、いちばん早く満たせる
- 募集が終わった求人は必ず終了を伝える。順位は操作できないので、職種名・勤務地・項目のそろえ方で勝負する
- 媒体の仕組みは変わる。自社の名前で求人ページを持っておくことが、入口を増やす土台になる
次の一歩は、自社の求人がいまどこに置かれているかを確認することです。求人サイトの中にしかないなら、自社の名前で求人ページを1本つくるところから始めてください。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
無料の採用管理ツールで、求人と採用ページを持つ考え方を代表が実際の画面で紹介しています。収録はengageのIndeedへの求人転載が終わる(2026年6月)前なので、連携先は最新の公式情報でご確認ください。
よくある質問
Googleしごと検索に求人を載せるのに費用はかかりますか?
Googleに掲載料を払う仕組みではありません。Googleは各社の求人ページを読み取って表示するため、お金で順位を買うこともできません。費用がかかるとすれば、自社サイトに実装する場合の制作費です。
Googleしごと検索に載るための条件は何ですか?
1つの求人ごとにページがあり、そのページに求人情報の構造化データ(JobPosting)が入っていて、Googleがそのページを見つけられることです。構造化データには職種名、仕事内容、掲載日、採用する会社、勤務地などが必要です。
自社サイトがなくてもGoogleしごと検索に載せられますか?
載せられます。Googleしごと検索への掲載に対応した無料の採用管理ツールで求人を作れば、自分でコードを書かなくても条件を満たせます。対応状況はツールごとに違うので、提供元の公式案内で確認してください。
募集が終わった求人はどうすればよいですか?
有効期限を過去の日付にする、ページを削除する、構造化データを外す、のいずれかで終了を伝えます。終わった求人を載せたままにすると、応募できない求人に求職者を送り続けることになります。