アルバイトの面接代行|応募から面接までを外に出すときの範囲と費用の考え方
この記事の結論
アルバイトの面接代行は、応募直後の連絡から一次面接までを外に出し、合否の最終判断と店での顔合わせは店に残す範囲から始めるのが基本です。費用は面接1件あたりの値段より、応募が増えた月にいくらになるかと、店長がこれまで面接に使っていた時間を足して、採用1人あたりで考えます。
求人を直したら、応募が増えた。うれしい一方で、店長の休みの日は面接の予定で埋まり、来るはずの応募者が来ない日もある。「面接だけでも外に任せられないか」と考え始めるのは、たいていこのころです。
結論から言うと、アルバイトの面接代行は、応募直後の連絡から一次面接までを外に出し、合否の最終判断と店での顔合わせは店に残す範囲から始めるのが基本です。費用は、面接1件あたりの値段より、応募が増えた月にいくらになるかと、店長がこれまで面接に使っていた時間を足して、採用1人あたりで考えます。面接代行のタイプの比べ方は「店舗・アルバイトの面接代行のおすすめと選び方」で扱っているので、この記事では、アルバイトの面接を「どこまで外に出すか」と「費用をどう考えるか」に絞ります。
アルバイトの面接まわりの仕事は、5つの段に分けられる
「面接を任せる」と一口に言っても、応募が来てから働き始めるまでの間には、いくつもの仕事があります。まず全部を並べて、どこを外に出すかを決めます。
| 段 | 中身 | 外に出しやすさ | アルバイトならではの点 |
|---|---|---|---|
| 1. 応募直後の連絡 | 応募へのお礼、面接の案内、メール・SMS・電話での連絡 | 出しやすい | 気軽に応募する人が多く、連絡が遅れるとすぐ次の店へ移る |
| 2. 日程調整と前日の連絡 | 面接日時の調整、前日のリマインド、来なかった人への再調整 | 出しやすい | 学校や別の仕事の予定で、動ける時間が限られる |
| 3. 一次面接 | 入れる曜日と時間、通勤、働き始められる日、志望の理由の確認 | 出しやすい | 確かめる項目が決まっているので、型にしやすい |
| 4. 合否の連絡 | 合格の連絡と条件の案内、不採用の連絡 | 範囲の確認が要る | 午前と午後で別の店の面接を受けている人もいて、早さが勝負になる |
| 5. 顔合わせと最終判断 | 店で一緒に働く人に会ってもらう、職場を見てもらう、採否を決める | 店に残す | 店の雰囲気と仕事の大変なところを伝えられるのは店だけ |
アルバイトの面接で外に出す効果がいちばん大きいのは、1から3の段です。応募者が動ける時間と、店長の手が空く時間はずれやすく、そのずれが「連絡がつかない」「面接に来ない」の原因になります。当社でAI面接を導入した支援先の記録では、16.9%の人が22時〜翌9時の時間帯に面接を受けていました(出典: 当社「店舗採用データ 2026」6社・1,117人・2026年5月19日〜9月26日。当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。店が閉まっている時間にも、面接は進められるということです。
一次面接を「ふるい」にするか「合否」まで出すか
外に出す範囲を決めるとき、いちばん大事なのは一次面接の役割です。
代表・中野谷のひとこと
どこまでやりたいかによってきます。最初のフィルターとしてやりたいのか、合否を出したいのか。面接代行の会社がやってるところまでをやるんだったら、合否はある程度出るとこまで作っていくっていう感じかなと思うんで。
2つのやり方を比べると、次のようになります。
| ふるい型 | 合否型 | |
|---|---|---|
| 一次面接でやること | 入れる曜日と時間、通勤、働き始められる日などの条件を確かめる | 条件に加えて、仕事への考え方や接客の受け答えまで聞き、合否の目安を出す |
| 店に残ること | 合否の判断、店での面接または顔合わせ | 顔合わせと最終確認 |
| 準備 | 確かめる項目を決めるだけで始めやすい | 質問と判断の基準を、店と一緒に作り込む必要がある |
| 向いている店 | 店長が会って決めたい。まず面接の数を減らしたい | 面接の数が多く、店長が会う人を大きく絞りたい |
アルバイトの採用なら、最初はふるい型から始めるのがおすすめです。確かめる項目がはっきりしていて、すぐに始められるからです。
代表・中野谷のひとこと
一次面接で一番のフィルターは、オンライン、もしくは電話でやっちゃった方がいいかなと思います。喋れて大丈夫なのとか、シフト入れるのとか、そういうところを見てかなと思います。
ふるい型で回しながら、「この情報があれば合否を出せたのに」という項目を店長に挙げてもらい、少しずつ質問を足していくと、無理なく合否型に近づけられます。質問の作り方は「アルバイト面接の質問の作り方」が参考になります。
どちらのやり方でも、一次面接のあとは時間を空けないでください。一次面接を挟むと選考が1段増えるので、終わったらすぐに店での顔合わせの日を出す段取りまで決めておきます。
アルバイトの面接を外に出すときに、店が守ること
仕事と関係のないことを、質問に入れない
外に任せた面接でも、質問の中身の責任は募集する店にあります。本籍・出生地、家族のこと、住宅の状況や生活環境、宗教や支持政党、尊敬する人物や愛読書といった思想・信条にかかわることは、就職差別につながるおそれがあるとされています(出典: 厚生労働省「公正な採用選考の基本」2026年10月確認)。任せる前に質問の一覧を受け取り、店の目で確かめてください。
応募者へのハラスメントを防ぐ
2026年10月1日から、求職者へのセクシュアルハラスメント対策が事業主の義務になり、採用面接や、SNSなどオンラインでのやり取りも対象とされています(出典: 厚生労働省Webマガジン「求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策」2026年10月確認)。応募者から見れば、面接を受けているのは店です。外に任せる場合も、面接や連絡でどんな配慮をしているかを、任せる先に確かめておきましょう。
面接の記録の扱いを決める
録画や回答の記録を誰が見られるか、不採用や辞退になった人の分をいつ消すかは、始める前に決めておきます。アルバイトは面接の件数が多いので、記録もすぐに増えていきます。
アルバイトの面接代行の費用の考え方
件数が増えた月に、いくらになるか
面接代行の料金は、面接1件ごとに払う形、月額で決まっている形、採用が決まったら払う形などがあります。アルバイトの採用で確かめたいのは、件数が増えたときに費用がどう動くかです。欠員補充が一年中続き、求人を直して応募が増える月もあるので、1件ごとの料金だと、応募を増やした月ほど費用が膨らみます。見積もりは、応募が少ない月と多い月の両方で出してもらってください。工程ごとの見積もりの比べ方は「面接代行の費用相場」で詳しく扱っています。
店長の時間を、費用に数える
外に出す費用は、店長がこれまで面接に使っていた時間と比べて考えます。面接そのものの時間だけでなく、応募者への折り返しの電話、日程の調整、来なかった人のために空けておいた時間、移動や準備の時間。これらを足すと、店長の1か月のうち、思っている以上の時間が面接まわりに使われています。
応募者の側から見ても、AI面接は長い時間を取られるものではありません。当社のAI面接の記録では、1回の所要時間は中央値で11.2分でした(出典: 当社「店舗採用データ 2026」1,115件・2026年5月19日〜9月26日。中央の半数は9.4〜14.6分)。応募者は空いた時間にスマホで受けられ、店長は届いた記録を見て、店で会う人を決めるだけになります。
最後は採用1人あたりで比べる
比べる単位は、面接1件の安さではなく、採用1人あたりです。応募から何人が面接まで進み、何人が働き始めたか。その人数で、外に出した費用と、店長の時間を割ってみてください。私たちも最初は、人の手で面接代行を回していました。続けてみて分かったのは、件数が増えるほど人の手では回らなくなることで、そこから一次面接をAIに任せる今の形に移っています。
アルバイトの面接を外に出すなら、こんな分け方から
最後に、店舗のアルバイト採用で始めやすい分け方をまとめます。
- 応募直後の連絡と、一次面接の案内は外に出す
- 一次面接は、ふるい型で外に出す(入れる曜日と時間・通勤・働き始められる日)
- 合格の目安が出た人には、すぐに店での顔合わせの日を出す
- 合否の最終判断と、店で一緒に働く人との顔合わせは店に残す
- 受けていない人への声かけを誰がやるかを、契約の前に決める
5つ目が抜けると、案内を送ったまま受けてもらえない人が積み上がります。飲食店のように営業中に手が離せない業種での任せ方は「飲食店の面接代行」にまとめています。
まとめ
- アルバイトの面接まわりの仕事は、応募直後の連絡・日程調整・一次面接・合否の連絡・顔合わせと最終判断の5つの段に分けられる。外に出しやすいのは前の3つ
- 一次面接は、まずふるい型から始め、店長の声を聞きながら質問を足して合否型に近づける
- 外に任せても、質問の中身と応募者への配慮の責任は店にある。仕事と関係のないことは聞かない
- 費用は、件数が増えた月の動きと、店長の時間を含めて、採用1人あたりで比べる
次の一歩は、この1か月に店長が面接まわりに使った時間を、連絡・調整・面接・待ち時間に分けて書き出してみることです。いちばん長かったところが、最初に外へ出す仕事です。
動画で見る
代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。
応募者に連絡へ気づいてもらうことを最初の関門にして、メール・電話・SMSを全部使う考え方と、一次面接をオンラインで行う理由を代表が話しています。
よくある質問
アルバイトの面接は、どこまで外に任せられますか?
応募直後の連絡、面接日時の調整と前日の連絡、一次面接、受けていない人への声かけまでは外に出しやすい仕事です。合否の最終判断と、店で一緒に働く人に会ってもらう顔合わせは店に残すのが基本です。
一次面接を外に任せるとき、合否まで出してもらうべきですか?
目的によります。入れる曜日や時間、通勤、働き始められる日といった条件を確かめる「ふるい」として使うなら、合否は店で出します。合否の目安まで出してもらうなら、質問と判断の基準を店と一緒に作り込む必要があります。どちらの場合も、合格の連絡は早く、できれば電話で伝えると、ほかの店に移られにくくなります。
アルバイトの面接代行の費用は、どう考えればよいですか?
アルバイトは欠員補充が一年中続き、応募が増える月もあるので、面接1件ごとの料金だと、応募を増やした月ほど費用が膨らみます。件数が増えたときに費用がどう動くかを確かめ、店長がこれまで面接に使っていた時間も含めて、採用1人あたりで比べます。
面接を外に任せても、店が気をつけることはありますか?
あります。本籍や家族のこと、宗教や支持政党など、仕事と関係のないことを質問に入れないことと、応募者へのハラスメントを防ぐことです。2026年10月から、求職者へのセクシュアルハラスメント対策が事業主の義務になり、採用面接やオンラインでのやり取りも対象です。応募者は店の名前で面接を受けているので、任せた先にも同じ配慮を求めてください。