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面接代行の費用相場|どこまで任せていくらか

この記事の結論

面接代行の費用は「誰が面接するか(人かAIか)」と「どこまで任せるか(面接だけか、連絡・日程調整・結果連絡までか)」の掛け算で決まります。見積もりは工程ごとの分担表と1年間の総額に直し、自社で面接した場合の時間コストと比べて判断するのが確実です。

3社から面接代行の見積もりを取ったのに、比べられない。片方は「月額◯万円」、片方は「1面接あたり◯千円」、もう1社は「初期費用+月額」。単位が違うので並べようがない — これは面接代行の検討でほぼ全社が通る場面です。原因ははっきりしていて、面接代行の費用は「誰が面接するか」と「どこまで任せるか」の掛け算で決まるからです。この記事では、料金体系ごとの相場の目安、業務範囲の分解の仕方、見積もりで見落としやすい費用、そして自社で面接した場合のコストとの比べ方を順に整理します。

面接代行の費用は「誰が面接するか × どこまで任せるか」

費用を左右する変数は2つだけです。

  • 誰が面接するか — 委託先の面接官(人)が実施するのか、AIによる面接を使うのか
  • どこまで任せるか — 面接の実施だけか、応募者への連絡・日程調整・結果連絡・レポートまでか

人が1件ずつ面接する形は、当然ながら件数に比例して費用が上がります。当社も最初は人の手で面接代行を運用していましたが、想像以上に負担が大きいと分かり、AIを使う仕組みに切り替えた経緯があります。受ける側の時間に合わせて人を張り付けておく方式は、件数が増えるほど無理が出やすいのです。AIを使う形は件数が増えても費用が跳ねにくい代わりに、初期の設計や利用料が発生します。そして同じ金額でも、面接の実施だけの金額と、応募者対応まで含んだ金額では中身がまったく違います。「いくらか」の前に「その金額で何をどこまでやるのか」を必ずセットで確認してください。店舗のアルバイト面接なら、どのタイプから検討するとよいかを「店舗・アルバイトの面接代行のおすすめ」にまとめています。

料金体系は3タイプ

一般的な料金体系は次の3つです。金額そのものは業務範囲や面接件数によって大きく変わるため、ここでは相場の数字ではなく「件数が増えたときに費用がどう動くか」で整理します。

料金体系 仕組み 費用の傾向 向いているケース
1面接あたりの従量型 実施した面接の件数で課金 件数に比例して総額が増える。専門職・管理職の面接は単価が上がりやすい 面接件数が読めない。繁忙期だけ使いたい
月額固定型 毎月定額。件数の上限が設定されることが多い 業務範囲によって幅が大きく、応募者対応まで含めると高額になりやすい 通年で採用が発生する。件数が一定以上ある
システム利用料+運用費型 AI面接などのシステム利用料に、運用代行の費用を組み合わせる 初期費用が別途かかることが多く、月額は業務範囲次第で幅が大きい 応募数を増やしたい。多店舗で運用の手が足りない

注意したいのは、従量型の「使った分だけ」は、件数が増えると一気に膨らむという裏返しがあることです。応募を増やす施策を打つ予定があるなら、その増えた分がそのまま費用に乗ることを前提に試算してください。逆に、年に数名の採用であれば月額固定型は割高になります。

「どこまで任せていくら」を分解する

見積もりを比較可能にする一番確実な方法は、工程ごとに「やる/やらない」を埋めてもらうことです。次の表をそのまま各社に渡してみてください。

工程 内容 誰がやるか
応募受付 各媒体からの応募を集約し、抜けなく拾う
初回連絡 応募直後の連絡。メール・SMS・電話などの使い分け
追客 反応がない応募者を複数回追いかける
日程調整 面接の日時決定、リマインド
面接の実施 面接そのもの
評価・レポート 評価の作成、採用担当への共有
結果連絡 合否の連絡、次の段取り
月次の振り返り 数字の共有と改善提案

この表を埋めてもらうだけで、同じ「面接代行」という言葉の下に隠れていた差が一目で分かります。空欄が多いほど、自社に作業が残るということです。

見積もりで見落としがちな費用

代行費用の本体以外に、次の5点を確認してください。

  1. 初期費用 — 質問設計、アカウント構築、キックオフの費用が別枠になっていることがあります
  2. システム利用料 — AI面接などのツールを使う場合、その利用料が代行費に含まれるのか別請求なのか
  3. 追客の扱い — 応募者を追いかける作業がオプション扱いになっていないか
  4. レポート — 月次の数字の共有が標準か、別料金か
  5. 契約条件 — 最低契約期間と、途中でやめる場合の扱い

とくに2番は総額を左右します。「代行費は安いがシステム利用料が別」という構成だと、合計では高くなることがあります。見積もりは必ず「1年間でいくら払うか」の総額に直して比べてください。

自社で面接した場合のコストと比べる

外注費だけを見ると高く感じるので、比較対象として自社のコストを出しておきます。計算はシンプルです。

  • 面接1件あたりの拘束時間 × 面接する人の時間単価 × 月の面接件数

ここで見落とされがちなのが、面接そのもの以外の時間です。日程調整のやりとり、当日の準備、面接後の記録。面接そのものが30分でも、前後の作業を含めると1件あたりの拘束時間はそれよりずっと長くなっているはずです。

さらに、予約したのに来てもらえなかった枠のコストがあります。ドタキャンの理由としてよく聞くのは「予定を忘れていた」「もっと良さそうな他社に流れた」の2つで、これは仕組みと魅力づけで減らせるものの、ゼロにはなりません。空いた枠のために確保した時間も、実質的なコストです。

もうひとつ、数字に出にくいのが「日程が合わないことによる取りこぼし」です。飲食店のオーナーや店長が面接できるのは、ランチとディナーの間のアイドルタイムくらいしかない、という店は少なくありません。ところが応募者の側はその時間帯に都合がつかないことが多く、候補日が1週間先になり、その間にほかの会社に決まってしまう。私たちが店舗の採用を手伝うなかで、何度も見てきた光景です。

これらを足した金額が、外注費と比べる相手になります。

費用対効果は「1名採用あたり」で見る

最後に、費用対効果の見方です。面接代行の効果を「面接件数が増えたか」だけで測ると判断を誤ります。見るべきは、1名採用するまでにかかった総額です。

現場の感覚として、1人採用するまでには複数の応募者と会う必要があり、その過程で連絡がつかない人、面接に来ない人、辞退する人が必ず出ます。つまり「面接の単価が安い会社」ではなく、「同じ人数の応募から、より多く面接を実施し、より多く採用まで進む会社」のほうが結果として安くつきます。

この考え方は、応募の入口を広げる施策とも相性が良いです。「未経験可」「週1日から」のように間口を広げると応募は増えますが、その分だけ面接の手間も増えます。入口を広げて、出口(面接)で選ぶ。そのためには、面接件数が増えても費用と手間が跳ねない形を選んでおく必要があります。

もうひとつ見ておきたいのは、委託先が面接を「見極め」だけの場と捉えていないかです。一次面接は、応募者に仕事のイメージを持ってもらい、「ここで働きたい」と思ってもらう場でもあります。ここが抜けると、こちらが合格を出しても辞退される、というもったいない結果になります。

比較の際は、面接の実施率(予約に対して実際に受けてもらえた割合)まで数字で説明できるかを聞いてみてください。ここに答えられる会社は、費用の話を工程の改善として語れます。

まとめ

  • 面接代行の費用は「誰が面接するか × どこまで任せるか」で決まる。料金体系は従量型・月額固定型・システム利用料+運用費型の3つ
  • 工程表を各社に埋めてもらうと、見積もりが初めて比較可能になる。空欄は自社に残る作業
  • 外注費は、自社で面接した場合の時間コスト+来てもらえなかった枠のコストと比べる。効果は1名採用あたりの総額で判断する

次の一歩は、直近1か月の面接件数と、1件あたりに実際かかっている時間を数えることです。この2つの数字があれば、どの料金体系が自社に合うかはほぼ絞り込めます。

よくある質問

面接代行の費用は何で決まりますか?

「誰が面接するか(委託先の面接官かAIか)」と「どこまで任せるか(面接の実施だけか、応募者への連絡・日程調整・結果連絡・レポートまでか)」の2つで決まります。同じ金額でも業務範囲が違えば中身はまったく別物です。

面接代行の料金体系にはどんな種類がありますか?

主に、面接件数で課金する従量型、毎月定額の月額固定型、AI面接などのシステム利用料に運用費を組み合わせる型の3つです。応募を増やす予定があるなら、従量型は件数に比例して費用が膨らむ点に注意してください。

複数社の見積もりをどう比べればよいですか?

応募受付から結果連絡・月次の振り返りまでの工程表を各社に渡し、「誰がやるか」を埋めてもらうと比較できるようになります。そのうえで初期費用やシステム利用料を含めた1年間の総額に直して比べます。

面接代行の費用対効果はどう判断すればよいですか?

面接1件の単価ではなく、1名採用するまでにかかった総額で判断します。自社で面接した場合の時間コストと、予約したのに来てもらえなかった枠のコストも比較対象に含めてください。

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