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面接・AI面接

AI面接と人の面接の組み合わせ方|一次はAI、二次は店で会う

この記事の結論

AI面接と人の面接は、AIに「全員に同じことを聞いて記録を残す」役を、人に「足りないことを確かめ、ここで働きたいと思ってもらい、最後に決める」役を持たせると組み合わせやすくなります。店舗のアルバイトなら、一次はAI面接、二次は店で会う形が基本です。AI面接の記録で十分に判断できる人には、二次を待たずに合格を伝えてもかまいません。

AI面接を入れようとすると、「では、人の面接はどうするのか」という問いが必ず出てきます。AI面接だけで採用を決めてしまってよいのか。二次面接では何を聞けばよいのか。AI面接の結果を見て、また同じことを聞いてしまっていないか。

AI面接は、人の面接を置き換える道具というより、人の面接の前に置く道具です。この記事では、AIと人にそれぞれ何を持たせるか、店舗のアルバイト採用で使える組み合わせの型、二次面接で聞くこと、つなぎ目で応募者を逃さない段取りを整理します。一次と二次の分け方全般は「一次面接と二次面接の役割分担」で解説しています。

AIと人で、持つ役割を分ける

組み合わせを考える前に、AIと人のどちらが何を得意とするかを分けておきます。

役割 AI面接 人(店長・採用担当)
全員に同じことを聞く 得意。聞き漏れや聞き方のぶれが出ない 忙しい日ほど、聞く項目が人によって変わりやすい
記録を残す 動画・文字起こし・一次の評価が残る 手でメモを残す必要がある
夜や休日に受けてもらう 応募者の都合で受けられる 店長の空き時間に合わせる必要がある
足りないことを確かめる 設計した範囲の中で追加の質問をする その場で何でも聞き直せる
ここで働きたいと思ってもらう 会社の紹介や動画を流すことはできる 職場を見せ、自分の言葉で伝えられる
合否を決める 一次の評価を出す 記録を見て、最後に決める

表の上半分はAIに寄せ、下半分は人が持つ。この分け方が、組み合わせ方の土台になります。

店舗のアルバイト採用で使える3つの型

組み合わせ方は、AI面接にどこまで持たせるかで3つの型に分かれます。

  1. AI面接は入口の確認、見極めは二次で人が行う — AI面接では、勤務できる曜日や時間帯、通勤、応募のきっかけなど、どの職種でも必要なことを短く聞きます。合否は二次面接で店長が会って決めます。まず受けてもらうことを優先したいときの型です
  2. AI面接で合否の目安まで出し、二次は口説きと条件のすり合わせ — AI面接の質問を、経験や働き方まで判断できるところまで作り込みます。二次面接は見極めより、職場を見せて来てもらう理由をつくる場になります。記録で十分に判断できた人には、二次を待たずに合格を伝えることもあります
  3. AI面接を受けにくい人には、人の面接を残す — スマホでの受験が難しい人や、AIが相手の面接に抵抗がある人には、電話や店での面接を案内します。1と2のどちらの型を選んでも、この逃げ道は残しておきます

どちらの型にするかで、AI面接の質問の作り方が変わります。質問の長さや中身の決め方は「AI面接の質問設計」にまとめています。

2つ目の型をとるなら、応募者への案内の言葉にも気を配ってください。

代表・中野谷のひとこと

一次面接とは、言わない方がいいと思いますよ。この人は合格、という人が出てくるので。会社さんによっては、そのまま合格にしているところもあります。二次に進んでもらうこともあるんですけど、合否を出します、と伝えると、受ける側もそれで頑張るじゃないですか。

「まずはAI面接を受けてください」とだけ伝えると、応募者は軽い手続きのように受け取ることがあります。この面接で合否を判断すること、合格の場合は次の連絡をすることを、案内の最初に書いておくと、受ける側の構えが変わります。

二次面接で聞くのは「AI面接で分からなかったこと」だけ

AI面接と人の面接を組み合わせたときに起きやすいのが、二次面接で同じことを聞き直してしまうことです。入れる曜日や時間帯、応募のきっかけをもう一度聞かれると、応募者は「さっき答えたのに」と感じますし、店長の時間も減ります。

二次面接の前に、店長はAI面接の動画とレポートに目を通し、記録から分からなかったことを2つか3つに絞っておきます。

代表・中野谷のひとこと

人事の仕事をどのくらいやっていたか、どういう仕事をしてきたかで採用・不採用を決めていたので、そこだけは聞いていかないと分からなかったんです。なので、二次ではそこを聞いています。

店舗のアルバイトなら、二次で確かめることは、たとえば次のようなものです。

  • 実際の作業の説明を聞いたときの反応
  • 記録の中で答えがあいまいだったところ
  • 具体的なシフトと、初日をいつにするか

残りの時間は、職場を見てもらい、一緒に働く人に会ってもらうことに使います。AI面接で「確かめる」が済んでいるぶん、二次は「選んでもらう」ことに集中できます。

つなぎ目で逃さない: AI面接から二次面接までの段取り

組み合わせ方でいちばん差が出るのは、AI面接と二次面接の間です。ここが空くと、応募者はほかの会社で先に決めてしまいます。次の3つを決めておいてください。

  • AI面接を受ける期限 — 期限がないと「あとで受けよう」のまま止まります。いつまでに受けてほしいかを案内に書きます
  • 受けていない人への声かけ — 期限の前に、電話やSMSで一声かける担当を決めます。スマホだけで短く終わることを伝え、それでも難しい人には店での面接を案内します
  • 記録を見てから連絡するまでの時間 — 動画とレポートが届いたら、誰がいつまでに見て、二次の日時を案内するかを決めます。二次の候補日は、こちらから出します

受験をためらう人への案内の書き方や、期限の決め方は「AI面接は失礼か」で詳しく書いています。

AIの評価と、人の判断を分けて残す

組み合わせて運用を始めたら、AIが出した評価と、人が下した合否を、別々に残してください。人がAIの評価を上書きしてしまうと、AIの評価がどれくらい当たっていたのか、どこで人の判断と分かれたのかが、あとから分からなくなります。

分けて残しておけば、「AIの評価は低かったが、会ってみたらよかった人」「評価は高かったが、すぐに辞めてしまった人」が見えてきます。そこが、AI面接の質問を直すいちばんの手がかりです。採用した人がどれくらい続いたかも、同じ表に並べておきます。AIの答えと人の判断を分けて残す考え方は「AIに判断を任せるときのルール」で、採用以外の仕事も含めて整理しています。

組み合わせても変わらない決まり

AIと人を組み合わせても、採用選考の決まりは変わりません。

  • 段取りを人によって変えない — 厚生労働省のリーフレットでは、男女のいずれかについてだけ、より多くの採用面接を受けさせることが、男女雇用機会均等法に違反する例として挙げられています(出典: 厚生労働省「男女均等な採用選考ルール」令和8年6月作成)。AI面接だけで決める人と、二次面接まで呼ぶ人を分けるときは、記録の中身で判断し、性別などで分けないようにします
  • 面接の動画と記録の扱いを決める — 職業安定法は、求職者の個人情報を、業務の目的の達成に必要な範囲で、目的を明らかにして集め、その範囲内で保管・使用し、適正に管理するよう求めています(出典: e-Gov法令検索「職業安定法」第5条の5・2026年10月確認)。動画を誰が見られるか、不採用や辞退の人の分をいつ消すかを、運用を始める前に決めます
  • 聞いてはいけないことは、AIでも人でも同じ — 本籍や家族、住まいの様子、思想信条などは、AI面接の質問にも、二次面接の雑談にも入れません

まとめ

  • AIには「全員に同じことを聞いて記録を残す」役、人には「足りないことを確かめ、選んでもらい、最後に決める」役を持たせる
  • 型は、AI面接を入口の確認にするか、合否の目安まで出すか。どちらでも、AI面接を受けにくい人には人の面接を残す。合否を出すなら、案内でそう伝える
  • 二次面接では、AI面接で分からなかったことだけを聞く。AI面接から二次までの間を空けず、AIの評価と人の判断は分けて残す

次の一歩は、いまの面接で聞いていることを書き出し、「AI面接に任せること」と「店で会って確かめること」に分けてみることです。二次に残るのが2つか3つに収まれば、二次面接の時間を、職場を見せて口説く時間に回せます。

動画で見る

代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。

AI面接で採用は変わる?茂木さんに新規事業を本気で相談!
AIの面接に抵抗がある応募者は一定数いて、その人たちへの声かけには人の手がかかることを、代表が自分の事業の話として語っています。

よくある質問

AI面接のあとに、人の面接は必要ですか?

多くの店では、二次面接で店長が会う形をおすすめします。職場を見てもらうこと、条件の細かいすり合わせ、ここで働きたいと思ってもらうことは、人が会って行うほうが向いているからです。ただし、AI面接の記録だけで十分に判断できる人には、二次を待たずに合格を伝える会社もあります。

AI面接だけで採用を決めてもよいですか?

決めるのは人です。AIが出すのは質問への回答の記録と一次の評価で、合否は人が動画やレポートを見て判断します。そのうえで、確かめたいことが記録から分かった人には、二次面接を省いて採用を伝えることもできます。

AI面接のあとの二次面接では、何を聞けばよいですか?

AI面接で分からなかったことだけを聞きます。勤務条件など、すでに記録にあることを聞き直すと、応募者にとっては二度手間です。二次面接の前に動画とレポートを見て、確かめたいことを2つか3つに絞っておきます。

AI面接を受けたがらない応募者には、どうすればよいですか?

AIが相手の面接に抵抗を感じる人は一定数います。スマホだけで短く終わることを伝える案内に加えて、受けていない人には電話やSMSで一声かけ、それでも難しい人には店での面接を案内する道を残しておきます。

AI面接の評価と人の判断は、どう残せばよいですか?

AIの評価と、人が下した合否を、別々の欄に残します。人が上書きしてしまうと、AIの評価がどれだけ当たっていたかがあとから分からなくなるからです。採用した人がその後どれくらい続いたかも並べておくと、質問の直しどころが見えてきます。

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