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リラクゼーション・整体サロンのセラピスト採用のコツ|店舗を運営する立場から

この記事の結論

リラクゼーション・整体サロンのセラピスト採用は、原稿を直す前に職種名を見直すのが先です。同じ施術の仕事でも呼び名によって届く相手が変わるため、職種名を分けて複数の求人で出し、未経験の人が気にする研修・研修中の収入・一人立ちまでの流れを具体的に書くと応募が動きやすくなります。

セラピストの求人を出しているのに、応募どころか閲覧もほとんど動かない。リラクゼーションや整体のサロンでこの状態になっているとき、原因は原稿の中身より手前にあることが少なくありません。この業態は、同じ仕事に呼び名がいくつもあります。セラピスト、施術スタッフ、ボディケアスタッフ、整体師、スパニスト。どの呼び名を選ぶかで、求人が誰に表示されるかが変わります。

私たちは採用支援をしながら、自社でもリラクゼーションのサロンを運営しています。セラピストの採用は、私たち自身が毎年向き合っているテーマです。この記事では、自分たちの店で試してきたことも交えて、サロンのセラピスト採用のコツをまとめます。

最初に見直すのは、原稿ではなく職種名

求人サイトは、求職者が探している仕事の種類に合わせて求人を表示します。求人の側も、職種名によってどの種類の仕事として扱われるかが決まります。ここで、サロン業界ならではの落とし穴があります。

  • 一般に通じる呼び名なら、その仕事を探している人に届く
  • 店独自の呼び名や造語に近い職種名は、どの仕事にも当てはまらず、ほとんど表示されないことがある
  • 同じ施術の仕事でも、選んだ呼び名によって、その仕事を探している人の数が大きく変わる

私がよくお伝えするのは、「どこに求職者がいるか」から職種名を選ぶことです。たとえばヘッドスパの仕事なら、スパニストとして出す手も、セラピストとして出す手も、エステや接客の仕事として出す手もあります。その中で、どこにいちばん人が多いかを見ながら試していくのが現実的です。

確認は媒体の管理画面でできます。Indeedの場合は、アナリティクスの市場レポートで職種名を入れると、その職種を探している人がどれくらいいるかの目安が分かります。いくつかの候補で比べると、差がはっきり見えます。職種名の付け方と、掲載が止まる言葉については求人原稿の書き方とIndeedで掲載されない・審査落ちの原因と対処法にまとめています。

私たちの店舗では、職種名を変えて複数の求人を出した

私たちの店舗でも、同じセラピストの仕事を、職種名を短く変えた複数の求人に分けて出しています。専門的な呼び名の求人、接客の仕事として見せる求人、店舗スタッフとして見せる求人、というように入口を変えました。無料掲載の範囲でも、分けて出してからは応募が途切れにくくなりました。

ただし、ほぼ同じ中身の求人を何本も並べると、媒体に重複した求人と判断されることがあります。求人ごとに、主に担当する仕事や時間帯を実態に合わせて書き分けてください。

また、Indeedの無料掲載には件数と表示期間のポリシーがあり、日本は「一部適用」「一部変更中」とされています。無料で何本まで分けて出せるかは変わることがあるので、出す前にヘルプで確かめてください(出典: Indeed ヘルプセンター「求人の無料掲載に関するポリシー」2026年10月確認)。

比べる物差しとして、当社のデータも置いておきます。当社の支援先34社がIndeedで有料配信した求人は、全社を合算すると表示からクリックに進んだ割合が6.4%、クリックから応募に進んだ割合が3.27%でした(出典: 当社「店舗採用データ 2026」全業種、2026年7月31日〜8月29日頃の30日間。店舗ビジネスを中心とした当社支援先の実績で、市場平均ではありません)。業種別の数字ではないので合否の線にはせず、自店の数字がどの段で大きく下がっているかを見るのに使ってください。見方はIndeedで応募が来ない7つの原因で詳しく書いています。

未経験の人が気にしている3つのこと

セラピストの採用で、応募の中心になりやすいのは未経験から挑戦する人です。手に職をつけたい、人に喜ばれる仕事がしたい、頑張った分が収入に返ってくる働き方がしたい。こうした動機を持つ人たちが、同時に抱えている不安があります。

  • 未経験でも、ちゃんと施術できるようになるのか
  • 研修中の収入はどうなるのか
  • 一人でお客さまを担当するまで、どれくらいかかるのか

この3つに答えていない求人は、興味を持たれても応募まで進みません。「未経験歓迎・研修充実」ではなく、何を、どの順番で、どれくらいの期間で教えるのかを書いてください。

私たちの店舗では、研修を自分たちでつくり、まず基本の型を身につけてもらってから、店長のもとで実際の施術に慣れていく流れにしています。上位のメニューの研修は、順番に全員が受けられるようにしています。一人立ちまでの道のりが見えていると、応募する人も、入ってからの新人も安心できます。

面接では、大変なところを先に伝える

私たちが面接で意識しているのは、仕事の大変な面を先に伝えることです。施術の仕事は手や体を使います。慣れるまでは疲れますし、覚えることもあります。

良いことだけを聞いて入った人ほど、入ってからのギャップで早く辞めてしまいます。大変さを知ったうえで「やってみたい」と言ってくれる人のほうが、長く働いてくれると感じています。複数のメニューを一人に同時に覚えてもらうような配置も、体への負担が大きくなるので慎重に考えるようになりました。

正社員を希望している人に、まずアルバイトとして入ってもらうこともあります。お互いに仕事と職場を確かめてから次に進めるので、入った後のずれが小さくなります。

「どこで働くか」の不安を写真で消す

サロンは、ビルの上の階やマンションの一室に入っていることも多く、外から中の様子が見えません。どんな内装か、休憩できる場所はあるか、清潔か。見えないことは、それだけで応募をためらう理由になります。

だから写真は、ほかの業態以上に大事です。押さえておきたいのは次の4つです。

  1. 一緒に働くスタッフの顔が分かる写真(1枚目に置く)
  2. 店内、施術スペース、スタッフが休憩する場所
  3. 研修や施術の様子(人が写っているもの)
  4. 制服など、働く姿がイメージできるもの

スタッフの写真はスマートフォンで撮った自然なもので十分です。店内の写真は、雰囲気が伝わるようにきれいに撮っておく価値があります。

歩合の見せ方と、業務委託・雇用の分け方

収入の伝え方も、この業態の要です。基本給に歩合を組み合わせる形が多いですが、応募する人が自分で計算できる形になっているかを確かめてください。目標を達成したらもらえる賞与は「もらえるか分からないもの」として受け取られがちです。売上や施術に対する割合なら、応募する人は自分で見込みを立てられます。指名料の扱いも書いておくと、経験者に伝わりやすくなります。

業務委託と雇用の両方で募集しているなら、求人は必ず分けてください。求める人も、応募する人が知りたいことも違います。

応募が来たら、早くつなぐ

セラピストの応募者も、近くのサロンにいくつか同時に応募していることがよくあります。連絡は媒体のメッセージ・メール・SMS・電話を重ねて、まず気づいてもらうことを目標にしてください。面接は店内を見てもらうところまでセットにすると、上の階の店ほど「来てみたら安心した」と感じてもらえます。応募後の流れは応募対応のスピード設計にまとめています。

まとめ

  • 応募が来ないときは、原稿の前に職種名を見直す。呼び名で届く相手が変わるので、職種名を変えた複数の求人で入口を増やす
  • 未経験の人には、研修の中身・研修中の収入・一人立ちまでの流れを具体的に書く
  • 面接では大変なところも先に伝える。入る前と入った後の差が小さいほど長く続く

次の一歩は、管理画面で自店の職種名を検索してみることです。思っていたより探している人が少ない呼び名なら、そこが最初に直す場所です。

動画で見る

代表の中野谷が発信している YouTube「店舗運営チャンネル【採用と集客】」から、この記事に関係する回です。

【完全保存版】職種名を変えるだけで応募が倍増!?採用の新常識を徹底解説
職種名によって求人がどのカテゴリーに分類され、表示される相手が変わる仕組みを代表が実際の求人で解説しています。
【意外と知らない】採用原稿のカテゴリー分け?ターゲットに響く求人内容を分けた作成の仕方
セラピスト・スパニスト・エステ・接客など、同じ仕事をどのカテゴリーに出すかの考え方を代表が話しています。

よくある質問

セラピストの求人に応募が来ないとき、最初に何を見直せばよいですか?

職種名です。セラピスト、施術スタッフ、ボディケアスタッフなど、同じ仕事でも呼び名で届く相手が変わります。店独自の呼び名は、求職者が探す言葉と合わないことがあります。管理画面で表示回数を確認し、少なければ職種名から直してください。

未経験のセラピストを採用するとき、求人に何を書けばよいですか?

研修の期間と内容、研修中の給与の扱い、一人でお客さまを担当するまでの流れを具体的に書いてください。「未経験歓迎・研修充実」だけでは、未経験の人の不安は消えません。

セラピストの歩合はどう見せればよいですか?

応募する人が自分で計算できる形で見せるのが基本です。目標達成型の賞与より、売上や施術に対する割合のほうが見込みを立てやすくなります。指名料の扱いも書いておくと、経験者に伝わりやすくなります。

業務委託と雇用の両方で募集してもよいですか?

募集はできますが、求人は分けてください。働き方も、応募する人が知りたいことも違います。1本にまとめると、どちらの人にも伝わりにくくなります。

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